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芥川が特定都市河川に指定

令和7年6月20日、高槻市内を流れる芥川とその支川、女瀬川、真如寺川、西山川、東山川、田能川の6つの河川が、国土交通省によって「特定都市河川」に指定される運びとなりました。この指定は、河川整備の加速化と雨水流出抑制を目指したもので、今後の水害対策に向けた大きな一歩となります。

特定都市河川とは、都市部において著しい浸水被害の発生が懸念される河川流域において、流域内の貯留・浸透機能の向上を図るための制度です。この制度に基づき、国土交通大臣や都道府県知事が指定する河川は、護岸整備が強化されるなどの施策が講じられます。

河川整備の新たなステージ

指定を受けた結果、特定都市河川の流域では、1000平方メートル以上の雨水浸透阻害行為について、許可が必要になります。この新たな規制により、大規模な開発や土地の締固めが雨水の浸透を妨げることを防ぎ、雨水貯留・浸透施設の整備が義務付けられることになります。これにより、河川流域の水質保全と環境保護の観点からも、大切な水資源が守られることとなります。

この運用は令和8年4月1日から開始されます。そして、高槻市では、流域の関係者との協力のもとで「流域水害対策計画」の策定を進行中です。これは、より計画的な水害対策を講じるための重要なステップです。

過去の浸水被害を踏まえた対策

芥川流域では過去に堤防の決壊や内水はん濫などの浸水被害が発生した実績があります。これを踏まえ、国土交通省近畿地方整備局や大阪府、京都府、さらには京都市といった関係機関はこの特定都市河川の指定に向けて協議を重ねてきました。特に、流域全体が一体となった取組みが求められており、今回の指定はそのことを象徴しています。

未来のまちづくりを目指して

高槻市は今回の指定を契機に、雨水に強いまちづくりを目指し、効果的で持続可能な対策を実施していきます。「流域水害対策計画」をもとに、国や府、関係機関との連携を一層強化し、住民の安全を確保するための活動を推進していく所存です。都市の発展と環境保護の両立を図り、地域の未来を守るため、今後ますますの努力が期待されます。

この新たな施策は、高槻市に限らず全国各地での水害対策にも影響を与えるものであり、地域住民にとっても安心安全な生活環境の確保に貢献することになるでしょう。詳細については、高槻市の公式ホームページでご確認ください。

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