仕事の不満に迫る
2025-03-06 15:34:31

仕事に対する不満が66.2%!日本の働く人々の現状を考える

日本労働組合総連合会が明らかにした「仕事の不満」



日本労働組合総連合会(通称:連合)が実施した新たな調査によれば、現在働いている人の66.2%が職場に何らかの不満を抱えていることがわかりました。調査の目的は、労働組合の認知度やイメージを把握することでしたが、結果は驚くべきものでした。

仕事に対する不満とは?



今回の調査で最も多かった不満は「賃金が低い」というもので、その割合は30.1%に達しています。次いで「人間関係がよくない」が17.8%、そして「会社の将来に不安がある」が続きます。世代別に見ると、特に40代では「賃金が低い」と「会社の将来に不安がある」が高いことが特徴で、72.6%が何らかの不満を抱いているという結果になっています。

さらに、業種別に見ると、建設業では「会社の将来に不安がある」という声が25.8%と高く、製造業や情報通信業では人間関係についての不満も見られました。特に金融業や保険業では、不満を持つ人の割合が75.8%に上り、その背景には職場環境や賃金の厳しさが影響しているようです。

不満解消のための行動



興味深いのは、仕事の不満を解消するために取った行動です。家族や友人に相談した人は17.8%、何の行動も取っていない人は57.7%に上りました。この結果は、職場における不満が実際には広く認識されているにもかかわらず、具体的なアクションを起こす勇気がない、または諦めている人が多いことを示しています。

さらに、「不満の解消は諦めている」と答えた人が39.1%に達し、現状に対する諦念が浮き彫りにされています。多くの人々が満足のいく労働環境を持てていない一方で、解決への手立てを知らないことも、問題を複雑にしています。

労働組合の役割と認知度



労働組合の存在については、多くの人が知っているものの、実際に加入している人は23.5%に留まっています。これは、労働組合の認知度が81.8%に達しているにもかかわらず、構成員としての活動には消極的な傾向が見られることを示しています。特に10代では、その認知度が69%に留まるなど、世代間で明らかに差があります。従業員規模が小さい企業では労働組合の存在が希薄で、全体の4.9%には労働組合がないという現実もあります。

これからの期待と課題



今後の労働組合には、賃金や労働条件の改善に対する期待が高まっています。全回答者の31.8%が賃金・労働条件の向上を望んでおり、特に女性の4人に1人がパートや有期契約の労働者の待遇改善を求めています。

まとめると、今回の調査は、労働環境に対するさまざまな不満の裏にある根深い問題を浮き彫りにしました。多くの人々がより良い職場環境を求めている中、労働組合がその実現に向けて果たすべき役割が求められています。


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