タイ・バンコクで実施されたサービスデザイン教育プログラムについて

サービスデザイン人材育成プログラム in タイ・バンコク

2025年6月、東京都港区に本社を構える株式会社フォーデジットは、タイ・バンコクにある泰日工業大学（TNI）でサービスデザインに特化した実践的な教育プログラムを開催しました。このプログラムは、タイにおけるフォーデジットの教育活動が2校目となるもので、アジア圏でのサービスデザイン人材の育成を目的としています。

フォーデジットは、アジア地域での拡張を目指す一環として、サービスデザインの重要性を強調し、未来のデザイナーを育成するための具体的な教育プログラムを提供しています。特に、実業務での経験に基づいたカリキュラムを通じて、学生たちが理論だけでなく実践的なスキルを習得できるよう工夫されています。

プログラムの特長

この教育プログラムは、学生に対して体験を通じた学びを提供することを目的としており、次のような特徴があります。

- 実務に基づくカリキュラム: 参加者は実働するプロジェクトに取り組むことで、より具体的なスキルを習得します。
- 少人数制学習: 少人数のクラスで双方向の学習環境が整えられており、参加者同士のコミュニケーションを重視しています。
- 講義と実践の融合: 理論的な講義だけでなく、実際のケーススタディを分析し、チームでのディスカッションを通じて深い理解を促進します。

プログラムは、講義、個人のワーク、チームディスカッションという3つの層で構成されており、参加者はどのようにサービスデザインが実務に結びつくのかを体感します。さらに、参加者はフォーデジットが実際に使用している手法を体験するワークショップにも参加します。

参加者の声

参加した学生たちからは、プログラムに対する高い評価が寄せられています。ある学生は「UXやUIデザインは、見た目だけでなく、プロダクト全体の設計に大きく関わることに気づきました」と述べ、デザインのバックグラウンドを持たない人々にとっても学びの多い内容であると感じたようです。

また、グループディスカッションを通じて「他の参加者との意見交換がとても良かった」と語り、インタラクションの重要性を実感できたことが話題になりました。これにより、より深い理解を得ることができたとの声も多く聞かれました。

フォーデジットのコンセプト

フォーデジットでは、一般財団法人海外産業人材育成協会（AOTS）との連携を通じて、教育プログラムの質を向上させています。今回のプログラムも、AOTSの寄付講座として提供され、様々な視点から学生たちが学びを深める機会を提供しています。フォーデジットは今後も、タイの大学との提携を強化し、人材育成に取り組み続ける方針です。

背景と今後の展望

急成長を遂げる東南アジアのデジタル経済では、豊富なデザイン経験を持つ人材が不足しており、そのために教育プログラムの充実が急務です。フォーデジットは、デザイン能力を高めることで、産業のニーズに応える人材を多く育てていくことを目指しています。同時に、企業側の採用や育成コストの削減にも寄与できると考えています。

これからもフォーデジットは、デザイン領域の教育を進化させ、地域経済に貢献する取り組みを続けていくことでしょう。