ベルシステム24、カスタマーハラスメント対策サービス開始
近年、増加するカスタマーハラスメント(カスハラ)への対策が急務となっています。この問題に対し、ベルシステム24は40年以上にわたるコンタクトセンター運営ノウハウを活かし、企業のカハラ対策を支援する新たなサービスの提供を開始しました。
厚生労働省は2024年5月から企業へのカスハラ対策義務化を検討しており、東京都では2025年4月からカスハラ防止条例が施行されます。こうした動きを受け、多くの企業が対策に追われています。しかし、東京商工リサーチの調査によると、企業の約7割が具体的な対策を講じていないのが現状です。
ベルシステム24が提供する「カスタマーハラスメント対策サービス」は、そうした企業のニーズに応えるものです。単なる研修にとどまらず、包括的な対策を支援する点が特徴です。
サービス内容:多角的なアプローチでカスハラ対策を支援
本サービスは、カスハラ対策を段階的に支援する7つのメニューで構成されています。
1.
方針・マニュアル策定: 厚生労働省のガイドラインや東京都の条例に準拠した、企業独自のカスハラ対策方針と運用マニュアルを作成します。ワークショップ形式で企業担当者と議論を重ね、現場の実情に即した内容を策定します。
2.
従業員向け研修: カスハラの基礎知識から具体的な対応方法までを網羅した研修を実施します。長年の経験を持つ講師陣が、実践的なスキル習得をサポートします。
3.
VOC分析: 音声認識技術とテキストマイニングツールを活用し、顧客対応音声データからカスハラ発生状況を可視化。データに基づいたマニュアル改善や対策強化を実現します。
4.
音声認識・感情解析: リアルタイムで顧客の音声や感情を分析し、カスハラ発生を検知。早期対応と従業員の心理的負担軽減を支援します。
5.
ソーシャルリスニング: SNS上の投稿を監視し、企業やブランドに対するネガティブな意見を早期に把握。炎上リスクの軽減に貢献します。
6.
その他ソリューション提供: 上記以外にも、必要に応じて様々なソリューションを提供します。
7.
コンサルティング: 専門コンサルタントが、企業の状況に合わせた最適な対策を提案し、導入支援を行います。
ベルシステム24の強み
ベルシステム24は、40年以上にわたり数多くのコンタクトセンターを運営してきた実績があります。この豊富な経験とノウハウを活かし、企業にとって最適なカスハラ対策を提案します。また、音声認識や感情解析といった最新技術も活用することで、高度なサポートを提供します。
今後の展望
ベルシステム24は、2025年2月までに約30社へのサービス導入を目指しています。さらに、生成AI技術の活用なども検討し、サービスの機能強化を図ることで、より多くの企業のカスハラ対策を支援していきます。
まとめ
ベルシステム24のカスハラ対策サービスは、単なる研修プログラムではなく、企業全体のカスタマーハラスメント対策を包括的に支援するソリューションです。厚生労働省の動向を踏まえ、企業の法令遵守と従業員の安全・安心を守るために、非常に重要な役割を果たすものと言えるでしょう。