環境配慮の傘
2019-04-23 14:28:05
環境に優しい次世代傘「ポキッと折れるんです」 25万本突破の秘密に迫る
環境に優しい次世代の傘「ポキッと折れるんです」
近年、環境問題への関心が高まりつつある中、郵便局をはじめとする多くの店舗で展開されている傘「ポキッと折れるんです」が、その注目度を増しています。この傘は、2017年6月に販売を開始し、すでに25万本という驚異的な数字を達成しています。そこで本記事では、このユニークな傘の特長や、なぜこれほど人気があるのかについて探ってみました。
壊れない傘、そんなことが可能なの?
「ポキッと折れるんです」は、あえて折れることで壊れずに何度でも使える設計が施されています。風速15mの強風にさらされた際、傘の親骨は特許を取得した独自のヒンジ機構によって反転。この機構が働くことで、傘が壊れるのを防ぎ、再び開けば元通りに。これによって、傘のゴミ問題に対する解決策としても期待されています。
環境への配慮と社会的な影響
日本では年間約1億3,000万本の傘が消費されていますが、そのうち半数以上がビニール傘で、中には使い捨て感覚で利用されるものも多く存在します。これらのビニール傘は、分別に手間がかかり、埋め立てられてしまうことが多いのが現状です。「ポキッと折れるんです」を選ぶことで、この約6,500万本に相当するビニール傘を代替し、17,225トンものゴミ減少に寄与することが可能です。
さらに、この傘の普及が進むことで、二酸化炭素の排出量削減にもつながるという点も見逃せません。約40,300トンのCO2削減は、杉の木で3百万本以上が吸収する量に匹敵するというから、環境保護においても大きなインパクトを持ちます。
安全性と安心感が求められる時代に
また、この傘は子供や高齢者にも優しい設計です。通常のビニール傘は破損した際に鋭利な部分が出てしまい、危険を伴うことがありますが、「ポキッと折れるんです」は、反転した際もその部分が露出しないため、安心して使用できるのです。これが特に郵便局を利用する多様な顧客層に受け入れられている理由の一つでしょう。
クラウドファンディングの新しい挑戦
最近、さらに注目を集めているのが「晴耕雨読傘」という新商品です。この傘は、明治時代の文字がデザインされており、文化を残すことを目的としたクラウドファンディングが進行中です。文化とエコ、更には持続可能な回収利用という新たな価値を持った商品を提供することで、多くの支持を集めています。
おわりに
「ポキッと折れるんです」は、単なる傘の概念を覆す商品となりつつあります。エコロジーやサステナビリティの観点から、今後も多くの支持を集めることでしょう。これからもその動向には注目です。
会社情報
- 会社名
-
株式会社長寿乃里
- 住所
- 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-6-3MMパークビル12F
- 電話番号
-
045-640-3594