AI技術で支援する廃棄物処理
2025-12-23 12:40:01

AI技術による災害廃棄物処理支援が新たな時代を迎える

災害廃棄物処理をAIで支援する新機能の登場



東京都千代田区に本社を置くBorzoi AI株式会社は、自治体向けのSaaS「AIごみナビ」と「AI収集ナビ」に、災害時の廃棄物処理を支援する新機能「災害モード」を追加し、2026年4月の正式提供を予定しています。この機能は、災害発生時における廃棄物の管理を効率化し、住民に的確な情報を迅速に提供することを目的としています。

AIごみナビの基本機能


「AIごみナビ」は、LINEを通じて住民にごみの分別方法を案内するAIサービスです。高度な品名検索や画像認識技術を駆使し、環境への負担を軽減するための情報を提供します。また、40言語に対応しており、外国人住民にも使いやすい設計になっています。すでに調布市や能代市など数市で導入されており、調布市では「Tokyo区市町村DXアワード2024 大賞」を受賞するなど評価も高まっています。

今後2026年度までに、全国32の自治体に展開される予定です。
サービスサイト

新機能「災害モード」の導入


「災害モード」では、管理者が簡単にオン・オフできる機能が特徴です。災害発生時にこのモードを有効にすると、住民へ「災害廃棄物仮置場」や「臨時集積所」の場所を迅速に通知可能となります。具体的には、以下のような特長があります:
・【最寄りの回収場所案内】
災害廃棄物仮置場等の位置を事前に登録し、住民が簡単に検索できるようにします。
・【報告機能】
住民が仮置き場の状況を写真付きで報告できるため、情報共有がリアルタイムで行われます。
・【災害ごみ分別案内】
災害特有のごみの分別方法を自動的に案内し、正しいごみ処理を促します。

このように、災害時の迅速な情報発信により、自治体は住民の混乱を回避し、少ない問い合わせで効率よく情報を提供できます。

AI収集ナビの機能と災害モード


「AI収集ナビ」は、収集状況をリアルタイムで可視化するシステムです。収集車両の位置情報だけでなく、集積所の状況を報告する機能を持ち、緊急時には迅速な指示が可能です。
新機能「災害モード」により、災害発生時の廃棄物仮置場の位置情報が収集作業員に提供されるため、迷わず現場に向かうことができます。

このようなシステムを採用することで、自治体と収集作業員はスムーズに情報を共有し、緊急時でも適切な行動を取ることができます。

産官学連携による新しいアプローチ


この「災害モード」は、東京デジタルサービス局と電気通信大学、東京都調布市との連携により実現しました。データの利活用を促進することによって、災害時のごみ処理に関する問題、特に過去に起こりがちな情報錯綜や誤排出を防ぐ効果が期待されています。

近年は自然災害が多発しており、医療や公共交通機関、廃棄物処理といった都市機能の維持が社会課題として認識されています。このプロジェクトによって、住民はリアルタイムで正確な情報を得ることができ、廃棄物処理の混乱を防ぎ、社会全体の安全性向上にも寄与します。

CEOコメントとBorzoi AIの理念


Borzoi AIの代表取締役である原宏太氏は、災害時の行政機能の強化と公共サービスの質の向上に対する責任を強く意識しています。新機能「災害モード」の開発によって、住民と行政が共に災害時の混乱を軽減し、確実に行動できる環境を整備していくしていく意気込みを語ります。

「Borzoi AI株式会社は、最先端のAI技術を活用し、『ごみ問題を解決する』という挑戦を続けています。」

都市機能の早期回復と住民の生活環境の保全を目指し、引き続き新たな取り組みを進めていくことでしょう。


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会社情報

会社名
Borzoi AI 株式会社
住所
東京都千代田区神田猿楽町2−8−11VORT水道橋Ⅲ
電話番号

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