学生の読み書き実態調査
2025-09-01 15:08:21

デジタル時代の学生における読み書きの実態調査結果、教育現場が直面する課題

デジタル時代における学生の読み書きの実態



デジタル化が進む現代において、特に教育現場での学び方が変わってきています。この状況を受け、一般社団法人応用脳科学コンソーシアムは、東京大学の酒井研究室やNTTデータ経営研究所などとの共同で、学生の読み書きに関する調査を実施しました。調査は18歳から29歳の学生1,062名を対象に行われ、結果が発表されました。

調査の背景と目的


デジタル技術の普及に伴い、学生たちの日常生活における「読み」と「書き」の習慣が変わっています。ただし、電子機器を利用することが必ずしも良い影響を与えているかどうかは明らかでありません。このため、実態調査を通じて、筆記と読書の関連性を把握し、学生の学力向上に役立てることを目指しています。

調査の結果


調査からは驚くべき結果が出ました。講義内容を記録しない学生が全体の約10%に上り、日常の予定を管理しない学生が24%もいるという現実が明らかになりました。さらに、日常的に本を読むと答えた学生も、平均的には1日あたりわずか40分程度しか読書をしていないことがわかりました。これは十分な読書量とは言えず、教育において重要な基礎を欠いている可能性があります。

興味深いのは、日常的に本を読む学生が多様な場面で書く傾向にあり、逆に多様な書く習慣がある学生は本を長く読む傾向があるという点です。このことから、書くことと読むことの相互作用が、読解力にも影響を与えることが示唆されています。

読み書きの重要性


この調査結果は、学生の学力やコミュニケーション能力に対する警鐘を鳴らすものです。特に大学教育において、講義の内容を記録する習慣や日常的な読書が、国語力や論理的思考能力に大きく影響を与えていることが明らかになりました。学びの場において、手書きの重要性や読書が持つ累積的な効果に注目すべきでしょう。

今後の展望


東京大学では、今後さらに脳科学の視点から手書きや読書の価値について詳細な研究を進める予定です。この調査結果をもとに、教育現場でのサポートや施策を考える必要があります。デジタル化が進む中でも、アナログである手書きの大切さを再認識し、学生たちの言語力向上を図ることが求められています。この調査がきっかけとなり、学生たちがより豊かな学びを実現できる社会に向かって進んでいくことを願います。


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会社情報

会社名
一般社団法人応用脳科学コンソーシアム、国立大学法人東京大学、株式会社NTTデータ経営研究所、日本紙パルプ商事株式会社、公益財団法人 日本漢字能力検定協会、株式会社日本能率協会マネジメントセンター、株式会社パイロットコーポレーション
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