千葉県松戸市で「粒すけ」炊飯体験を通じた学びの授業開催

千葉県松戸市で「粒すけ」炊飯体験を実施

千葉県松戸市にある東部小学校では、2024年10月31日、千葉県のオリジナル米「粒すけ」をテーマにした特別授業が実施されました。この授業は、前年に実施された旭市の取り組みに続くもので、毎年の米の収穫と消費拡大を目指して行われています。

授業の概要とゲスト参加

授業には、5年生の生徒29人が参加し、千葉県農林総合研究センター水田利用研究室室長の林玲子さんが講師として登場しました。授業内容は、「粒すけ」に関する講話に加え、実際の炊飯体験とおにぎり作りを含むもので、千葉県が開発に13年かけた米の魅力をダイレクトに学ぶ機会となりました。加えて、千葉ジェッツのプロバスケットボール選手、荒尾岳選手も特別ゲストとして参加し、子供たちに楽しさと笑顔を提供しました。

炊飯体験を通じた学び

授業では、まず講師による「粒すけ」についての説明がありました。林さんは、米の開発にかかる時間や努力について語り、生徒たちはその話に熱心に耳を傾けていました。続いて、米を研ぐ体験へと進み、生徒たちは一緒に力を合わせて「粒すけ」の米を扱いました。浸水時間を利用して講話を聞きながら、子供たちの興味はますます高まりました。

その後、準備が整った「粒すけ」をガラス鍋で炊き上げ、大粒で美しいお米が出来上がる様子を観察しました。出来上がったご飯を使って、おにぎりを形成し、千葉県産の海苔で巻いて試食しました。生徒たちは「今日は粒すけについてたくさん知れて楽しかった」との感想を述べており、貴重な体験となったようです。

「粒すけ」の背景と開発秘話

「粒すけ」は、千葉県の特産米として多くの農家が誇りに思うオリジナル品種です。大粒で食味の良い「粒すけ」は、13年の歳月をかけて、食味に優れ、台風にも強い特性を持たせるために開発されました。この品種は、約4,000種類の候補の中から選ばれたもので、家庭でも手軽に美味しい御飯を楽しんでもらうための工夫が凝らされています。

千葉県は、作付面積や収穫量においても全国第9位の米どころであり、米の炊き方や食べ方の質が求められる時代にあって、さらなる魅力を伝える活動が重要視されています。このような取り組みを通じて、米の魅力と共に地域の農業の未来が拓かれることを期待します。