ポケトーク米国法人が過去最高の営業利益率を記録
ポケトーク株式会社(本社:東京都港区)は、米国子会社POCKETALK INCが2024年9月の業績において営業利益率17.8%を達成したと発表しました。これは創業以来最高の数値であり、多言語通訳機器「ポケトーク」の効果が顕著に表れています。
米国市場の背景
移民が増加する米国では、英語を話さない人々に対する多言語支援が重要な課題です。このニーズにいち早く応え、「教育現場」でのポケトークの導入を積極的に促進してきた米国法人は、サブスクリプション型サービス「ポケトーク アナリティクス」を通じて、さらなる収益拡大を図っています。このような取り組みが実を結び、営業利益率の過去最高値を達成しました。
次なる市場への進出
米国法人は、「教育現場」への導入を足掛かりに、次のターゲット市場として「ヘルスケア分野」「公的機関」「ロジスティックス分野」の三つを選定しました。これらの分野でも多言語対応が求められており、特にヘルスケア産業においては移民への平等な医療提供を目指すため、言語の壁を排除する必要があります。また、公的機関での手続き、そして多国籍な労働者を抱えるロジスティックス分野においてもニーズが増しています。
これらの活動を通じて、ポケトークはさらなる事業成長を目指しています。市場のニーズを敏感に捉え、利用者の要求に基づいたサービスの展開が期待されます。
「ポケトークS2」のスペック
2024年10月には最新機種「ポケトークS2」が登場します。この機種は74言語の音声・テキスト翻訳に加え、11言語のテキストのみ翻訳機能を搭載。モバイル通信機能を内蔵し、Wi-Fiがない環境でも使用可能で、170以上の国と地域で利用できるようになりました。バッテリーの持続時間も大幅に改善され、さまざまなシーンでの利用が可能です。
また、ポケトーク アナリティクスとの連携でセキュリティ面も強化され、企業や団体でも安心して導入できます。
ポケトーク アナリティクスとは
AI通訳機「ポケトーク」を一元管理できるコンソールツールで、翻訳内容や利用状況をリアルタイムで分析が可能です。通信SIMの期限延長管理や紛失時対応も行え、主に法人や公共機関向けのニーズにも応えています。米国名称「Ventana」はスペイン語で「窓」を意味し、利用者とポケトークをつなぐ役割を果たします。
このように、ポケトーク株式会社は「言葉の壁をなくす」という理念のもと、世界中に多言語対応の価値を提供し続けています。今後の展開から目が離せません。