ヤングケアラーの新たな支援拠点
新型コロナウイルスの影響を受け、多くの若者が自宅での介護に苦しんでいます。特に、家族を介護するヤングケアラーや若者ケアラーは、長期的な不安や悩みを抱えています。そんな中、Yancle株式会社は、2020年4月22日より本格的にヤングケアラー向けのオンラインコミュニティを開設することを発表しました。
オンラインコミュニティの目的
このコミュニティは、自ら介護の責任を担うことになった若者たちが、自身の経験や情報を共有し、心の支え合いを図ることを目的としています。介護は決して一人では乗り越えられない課題であり、誰かに話すことで気持ちが楽になることも多いのです。特に、コロナ禍では対面でのコミュニケーションが難しくなり、若者たちの孤立感は深まっています。
そこで、Yancleは、無料で利用できるSlackをプラットフォームとして活用。介護に関する悩みや情報、そしてコミュニケーションの場を提供することで、長期的な支援を行うことを目指しています。
参加対象者と参加費
このオンラインコミュニティは、40歳未満で家族の介護を担当している若者を対象としています。日常の悩みに対して相談できる相手がいない方や、将来の不安を抱えている方、自らの経験を共有したい方など、誰でも気軽に参加でき無料で利用可能です。
Slackの活用法
Slack内のコミュニティは、情報をトピックごとに整理できる「チャンネル」機能を活用し、会話をスムーズに進められるよう工夫されています。各種チャンネルでは、以下のようなトピックにおける交流が可能です。
- - #自己紹介
- - #日常の悩み相談
- - #役立ち情報共有
- - #教えて助成金
また、定期的に専門家を招いた相談会や、当事者同士が集まるお茶会、飲み会などのイベントを開催し、さらに深い交流を図る予定です。これにより、参加者同士の絆も強化され、心が軽くなることを期待しています。
代表プロフィールと事業背景
このプロジェクトを進めるYancleは、介護業界で豊富な経験を持つ起業家が設立。立教大学卒業後、大手医療機器メーカーに勤めたのち、介護の現場を離れる決断をし、様々な企業で知識を蓄えました。ヤングケアラーや若者ケアラー支援に専心したいという思いから、自らのビジョンを実現するために起業しました。
未来への展望
このコミュニティは、若者たちが直面する課題へアプローチし、彼らに必要なサポートを提供する場です。苦しい状況をともに乗り越えられる仲間と出会い、情報を交換し合うことで、前向きな気持ちを育むことができるでしょう。今後、より多くのケアラーがこのコミュニティを通じて救われることを願っています。