没後10年企画『高倉健の愛した食卓』がついに発売！

高倉健の愛した食卓、ついに刊行！

2023年10月9日、株式会社文藝春秋から『高倉健の愛した食卓』が登場します。これは、高倉健さんの長年のパートナーである小田貴月さんが、健さんが愛した家庭料理を振り返るフォトエッセイ集です。この本は、没後10年を迎えた健さんへのオマージュとも言える特別な企画として企画されました。

健さんの食卓の変遷

健さんは若い頃は外食中心の食生活を送っていましたが、小田さんと出会い、家庭料理を大切にする生活に舵を切りました。貴月さん談によると、健さんは自宅で作る料理により、健康な生活を送ることができるようになったと言います。食事には毎日豆腐が欠かせず、バラエティ豊かな献立が並びました。

料理の内容について

書中では、約13,000食に及ぶ二人の食事の中から選りすぐりの234品が紹介されています。食材は四季折々の旬を意識し、和食、洋食、中華、イタリアンなど多種多様。例えば、サラダだけでも5種類用意し、その日の食材を魅力的に仕上げています。また、料理ごとに思い出のエピソードが添えられ、読者はまるで健さんと貴月さんの日常の一部を垣間見るような感覚が味わえます。

心和むエピソードの数々

「いただきます」の前に、思い出を語る時間が生まれたというエピソードも印象的です。食卓に並ぶ料理は、ただの食事ではなく、二人の穏やかな日常を象徴するものでした。貴月さんが作る料理に対して、健さんが「これは何？」と尋ねたり、テレビで見た料理を作ってほしいとお願いする場面もあったそうです。これらの姿は、暖かい家庭の雰囲気を感じさせます。

書誌情報とイベント

著書は336ページで、定価は税込み3300円。特に、健さんが生前愛用していた食器や思い出の品々も紹介されており、まさにファンにとってはたまらない内容です。また、関連イベントとして、高倉健の愛した食卓の写真展が2024年10月15日から18日まで開催されます。新たな本を手に取るチャンスとして、このイベントも見逃せません。