TARZANシリーズ登場
2019-06-05 17:51:05

次世代太陽電池モジュール『TARZAN』シリーズの新登場とその特徴

中国の太陽電池モジュールの製造企業であるHTソーラーが、最新の次世代太陽電池モジュール「TARZAN(ターザン)」シリーズを発表しました。この新シリーズは、高出力の多結晶タイプと単結晶タイプのモジュールに加えて、デザイン性を考慮した美観タイプの「オール・ブラック」をラインアップしています。特に高出力単結晶ターザンモジュールは、敷地面積が限られた発電所や屋根が強度的に不安な場所でも安心して利用できる設計となっています。一方で、高出力多結晶ターザンモジュールは、メガソーラー発電所など、広範な用途に対応可能です。

このモジュールの革新性は、業界初の1/3カットセル技術とプレート結合技術の導入にあります。これにより、モジュールの出力を高めるだけでなく、ホットスポットの発生を防ぎ、影による出力低下を抑制することが期待されます。さらに、従来の結晶タイプのセルを使用しているため、コストパフォーマンスにも優れた特性を示しています。

ターザンシリーズでは、モジュールの出力が380Wから420Wに向上することが見込まれており、これによってシステムの周辺機器コストが5%から8%削減でき、発電量あたりのコスト(LCoE)も2%から5%の削減が期待されています。

HTソーラーの会長である王 永(ワン・ヨン)氏は、「日本市場をはじめとする世界の先進市場では、高出力、高品質、高コストパフォーマンスのモジュールに対する需要が高まっています。このような流れを受け、弊社は2017年から研究開発を進め、ついに商品化までこぎつけました。日本市場向けには来月からターザンシリーズを発売し、今年の第4四半期からは最大420Wのターザンモジュールを本格的に供給開始する予定です」とコメントしています。

HTソーラーでは、先進的な生産設備を取り入れ、環境管理と品質管理において国際的な認証を取得しています。多結晶シリコンインゴットの製造から太陽光モジュールの組み立てに至るまで、一貫した生産プロセスを実施しています。さらに、日本やヨーロッパの大手電機メーカーへのOEM供給にも力を入れており、中国国内での生産能力は4.5GW、ベトナムでも1GWに達しており、世界中へモジュールを供給しています。

HTソーラー株式会社は、唐山海泰新能科技股份有限公司の100%出資により2013年に設立され、東京都千代田区に本社を構えています。資本金は1000万円で、太陽電池モジュールの販売やアフターサービス、発電システムの構築などを手掛けています。製品に関する問い合わせは、HP経由で可能です。

このように、HTソーラーの新しいターザンシリーズは、高出力とデザイン性を兼ね備えた革新的な製品として、今後の太陽光発電市場において大きな注目を集めることでしょう。

会社情報

会社名
HTソーラー株式会社
住所
東京都千代田区大手町1丁目1番1号大手町パークビルディング
電話番号
03-6273-4222

トピックス(経済)

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