進化する建築素材の選定プロセス
建築の未来をつくる新しいプラットフォーム、
「MATERIAL CLUB」が登場しました。このプロジェクトは、株式会社SAMURAI ARCHITECTSと株式会社スタッコの共同開発によるもので、AIを駆使して建築素材の生成や提案のプロセスを一新します。新たな体験を通じて、デザインから施工までの流れをよりスムーズに、かつ創造的にすることを目指しています。
AIと建築素材の融合
従来のAIによる建築デザイン技術は、イメージを描くことには優れていましたが、実際の素材を選定する段階では限界がありました。MATERIAL CLUBは、AIが素材そのものを理解し、選定・生成できる仕組みを導入しています。これにより、業界全体におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進することが期待されています。
新しい素材体験を提供する3つのアプローチ
MATERIAL CLUBが提供する3つの革新アプローチは、以下の通りです。
1. MAKE—イメージを現実の素材に変換
AIは画像から高精度なPBRマップを自動生成し、建築素材を迅速かつ高品質に再現します。この技術により、よりリアルな3Dビジュアライゼーションが可能となり、素材開発やカタログ制作などにも応用できる点が魅力です。
2. TRY—設計段階でのイメージ共有
AIは空間画像に素材を自動的にマッピングし、照明やスケール感を調整します。これにより、設計者、クライアント、施工者が同じ質感のイメージを共有できるようになり、設計の迅速化に貢献します。
3. FIND—AIによる類似素材解析
この機能では、AIが空間写真を解析して各メーカーのデータベースと照合し、見た目や価格、性能、在庫情報に基づいて素材を提案します。素材の選定に新しい基準をもたらし、コストマネジメントの効率化にもつながります。
実際に体験できる「PLAY MATERIALS」機能
MATERIAL CLUBはデモサイト「PLAY MATERIALS」を公開しており、ユーザーは実際にAIが生成した素材を試すことができます。このデモでは、実際の素材データをもとに、ユーザーがアップロードした写真をAIが加工し、施工後のイメージをリアルに再現します。
体験URL:
PLAY MATERIALS
企業連携によるさらなる拡充
MATERIAL CLUBは、APIやSDKとして企業やブランドとも連携を図ります。これにより、AIによる素材生成やシミュレーションが他のシステムに統合され、新たなエコシステムが形成されることでしょう。
結論
今後、MATERIAL CLUBは営業から設計、施工、運用のサイクルをつなぐ新しい建築プロセスを提案し、現場のニーズに応える機能を拡充していくことでしょう。AIと建築素材の協業が実現することで、より効率的でクリエイティブな建築業界の未来が開けます。
このプロジェクトについての詳細は、公式サイトで確認できるので、ぜひ訪問してみてください。
MATERIAL CLUB公式サイト