ペットオーナーとトリミングサロンを結ぶ新サービス『HugWag』の誕生

ペットオーナーとトリミングサロンをつなぐ新サービス『HugWag』発表

株式会社マイナビは、ペットオーナーとトリミングサロンを最適に結びつけるマッチングサービス『HugWag（ハグワグ）』のトリミングサロン向けアプリケーションを発表しました。このサービスは、ペットが家族の一員として重要視される現代で、ペット関連市場のニーズに応えるために開発されました。

背景にある社会変化

経済産業省が発表したデータによると、日本における15歳未満の子供の数は過去最少の約1,366万人。これに対し、2024年度のペットフード協会の調査では、飼育されている犬や猫の頭数は約1,595万頭に達し、ペットの存在感が増しています。このような社会的スライドにより、ペットを家族とみなす家庭が増えている一方で、ペット業界は人材不足や採用難、経営環境の悪化といった深刻な課題を抱えています。

『HugWag』の仕組みと機能

『HugWag』が解決を目指すのは、トリミングサロンとペットオーナー間の情報伝達の不足です。トリミングサロン向けのアプリケーションでは、サロンの情報やトリマーのプロフィール、カット実績を掲載できる機能が用意されています。さらに、直前のキャンセルや空き時間に柔軟に対応することで、トリミングサロンの経営をサポートします。

導入メリット

このアプリの導入により、トリミングサロンは事前にペットオーナーから愛犬に関する情報を受け取ることが可能となり、各店舗の強みや得意分野に合ったペットオーナーとのマッチングが実現します。これは、施術の質向上だけでなく、顧客の満足度を高め、リピート率の向上にも寄与します。

今後の展望

2025年10月にはトリミングサロン向けアプリがリリースされ、2026年にはペットオーナー向けアプリケーションも公開される予定です。ペットオーナーからのリクエスト情報をもとに、サロンがオファーを送る機能も計画されており、さらなるサービス向上が期待されています。

事業責任者のコメント

株式会社マイナビの新領域開発室の責任者である尾西舞氏は、ペットを家族として迎える文化の広がりを背景に、トリミングサロンが提供するサービスの質への期待が高まっていると述べました。また、経営の不安定さや、人材定着の難しさといった業界の課題にも触れ、『HugWag』を通じてペットオーナーとサロンの両者が幸せに暮らせる社会の実現を目指していると強調しました。