TD SYNNEXが「SketchUp」の取扱いを開始
TD SYNNEX株式会社が、Trimble Inc.の3Dモデリングソフトウェア「SketchUp」を日本国内で取り扱うことを発表しました。この契約により、2025年10月よりSketchUpのライセンスを正式に提供します。これに先立ち、国内の3Dデザイン市場は、BIM(Building Information Modeling)の普及や行政のDX支援策によって急速に成長しています。
市場の背景
近年、建築確認申請のデジタル化やライフサイクルアセスメント(LCA)の開示義務化など、政府の施策が3Dデザインの浸透に寄与しています。特に中小企業がBIMを導入する際の費用補助制度も整備され、これまでの導入障壁が下がっています。小規模な設計事務所や工務店でも、GPUクラウド技術などの進展により、初期投資の負担が軽減されているため、3Dツールの導入が進んでいます。
SketchUpの魅力
Trimbleは、世界150カ国以上で展開されているグローバルな技術企業であり、SketchUpはその中でも特に人気の高い製品です。直感的なインターフェースを備え、多様な分野で使用できます。建築からインテリア、さらにはランドスケープや都市計画に至るまで、幅広い利用がされています。
また、SketchUpはデスクトップ、Web、iPadなど複数のプラットフォームで利用可能で、効率的なコラボレーションを実現する拡張機能も備えています。このため、導入のしやすさがユーザーの支持を得る要因となっています。
取り扱うプランの詳細
TD SYNNEXでは、SketchUpの取り扱い開始に際し、サポートのない「ライセンス単体プラン」を提供することを決定しました。これにより、導入コストを抑えつつ既存ユーザーや自社での運用が可能な方々には最適な選択肢を用意しています。サポートが必要な方には、販売パートナーを通じたサポート付きライセンスのオプションもあります。
SketchUp製品ラインアップ
- - Go: ブラウザやiPad向けに最適化され、どこからでも手軽に3Dモデリングや共有が可能です。
- - Pro: より高度な設計や図面作成ができる機能を備えています。
- - Studio: プロフェッショナル向けにBIMや点群データとの連携を強化した機能です。
TD SYNNEXの取り組み
TD SYNNEXは世界中で1500社以上の取引先とともに、豊富なIT製品を組み合わせた最適なソリューションを提供しています。この新たなパートナーシップにより、SketchUpと他のITソリューションを統合したワンストップサービスを実現し、さらなる販促支援やトレーニングを展開していく計画です。
代表取締役社長の國持重隆は、「SketchUpの取り扱いを開始できたことを大変嬉しく思っており、3D設計のニーズが急速に高まっている今、直感的な使いやすさがもたらす価値は増しています。日本市場での3D設計の普及に貢献する」と語っています。
今後の展望
TD SYNNEXは、今後も「SketchUp」や他のITソリューションを通じて、建築・製造業界のDX推進を支援し続ける意向です。テクノロジーを活用した革新を通じて、日本のビジネスを後押しし、地域社会に貢献することを目指しています。詳しくは、
公式ウェブサイトをご覧ください。