LPG運搬船「GAS AMETHYST」命名
2024-06-28 15:31:33

日本郵船とアストモスエネルギー、共同保有のLPG運搬船「GAS AMETHYST」を命名

環境負荷低減に貢献するLPG運搬船「GAS AMETHYST」が誕生



6月12日、川崎重工業株式会社坂出工場にて、日本郵船とアストモスエネルギー株式会社が共同保有する大型LPG(液化石油ガス)運搬船の命名式が行われました。

新造船は「GAS AMETHYST(ガス アメジスト)」と名付けられ、3月に竣工した「GAS GARNET(ガス ガーネット)」に続く、LPG二元燃料エンジン搭載船となります。

式典には、アストモスエネルギーの株主である出光興産株式会社や三菱商事株式会社など、約80名の関係者が参加しました。出光興産の前田健也常務執行役員が「GAS AMETHYST」と命名し、同夫人による支綱切断が行われました。

日本郵船からは常務執行役員の渡辺浩庸らが参加し、関係者とともに本船の安全航海を祈念しました。

環境負荷低減を実現する二元燃料エンジン



「GAS AMETHYST」は、重油とLPGを燃料として使用できる二元燃料エンジンを搭載しています。軸発電機を採用することで、通常航海中のディーゼル発電機を停止させ、LPG燃料のみで航行が可能となっています。

LPGを燃料とすることで、従来の重油焚き船に比べ、排気ガス中の硫黄酸化物(SOx)を95%以上、二酸化炭素(CO2)を20%以上削減できる環境性能を実現しています。

さらに、将来の脱炭素社会実現に向けて注目されているアンモニアも積載可能となっており、需要増加時にはアンモニア輸送にも対応できる設計となっています。

サプライチェーンの低炭素化への貢献



日本郵船は、アストモスエネルギーとの長年の緊密な関係をさらに強化し、輸送需要に合わせた柔軟な輸送サービスを提供することで、環境に配慮した船隊整備を進めていきます。

本船の導入は、サプライチェーン全体の低炭素化に貢献する取り組みの一環であり、日本郵船グループが掲げる中期経営計画“Sail Green, Drive Transformations 2026 - A Passion for Planetary Wellbeing -”の重要なステップとなります。

「GAS AMETHYST」の概要



全長:229.90 m
型幅:37.20 m
深さ(型):21.90 m
夏期満載喫水(型):11.65 m
* 積載容量:86,953 ㎥

持続可能な社会の実現に向けた取り組み



日本郵船グループは、「Bringing value to life.」を企業理念とし、2030年までに総合物流企業の枠を超え、中核事業の深化と新規事業の成長で、未来に必要な価値を共創することを目指しています。

ESGを中核とした成長戦略を推進しており、海上・陸上・ターミナルなどのモードを問わず、モノ運びを通じてGHG排出を低減し、お客様のサプライチェーンに還元していく取り組みを対象としたブランド「Sail GREEN」を展開しています。

今回の「GAS AMETHYST」の命名は、「Sail GREEN」の一環として、持続可能な社会の実現に向けて、積極的に取り組む姿勢を示すものです。


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