micomia株式会社と甲南大学、ノーコード研究に着手
兵庫県神戸市に本社を置くmicomia株式会社が、甲南大学と手を組み、ノーコード・ローコードによるソフトウェア開発プロセスの新たなモデルを確立するための共同研究を始めました。この研究は、2025年10月2日よりスタートし、2026年3月31日までの期間を予定しています。
共同研究の目的
本研究の主な目的は、ノーコード・ローコードによる開発がどれだけ有効であるか、その適用の限界を理解し、実務的かつ学術的な観点から評価モデルを構築することです。研究の主要な焦点は以下の3点に絞られています:
1.
ノーコード/ローコード開発の有効性および限界の検証
新しい開発手法が持つ利点を炙り出すことで、これからの開発業界においての位置づけを明確にします。
2.
工学的開発プロセスモデルの確立
この研究を通じて、明確に定義されたプロセスモデルが開発され、それに基づく開発標準が示されることを目指します。
3.
表現力向上に関する理論的検討
ノーコード・ローコード開発の可能性を広げるため、表現力を高める方法論も検討されます。
研究の背景
最近はデジタルトランスフォーメーション(DX)の加速や人材不足の問題が浮き彫りになっている中、ノーコード・ローコードの重要性が増しています。これらは技術的なハードルを下げ、多くの企業に新しい開発の可能性を提供しますが、現場での「フルスクラッチとの適切な使い分け」や「品質保証の手法」が確立されていないため、十分に効果を発揮できていない場面も多く見受けられます。micomiaはこの問題を解決するため、甲南大学との連携を強化し、工学的に裏付けられた開発標準の構築に挑戦しています。
研究チームの紹介
micomiaと甲南大学からは、各々の専門家がこの研究に参加します。
- 代表取締役: 畑井 駿佑
- 取締役: 山際 祥平
- エンジニア: 迫田 一希
- 教授: 新田 直也
それぞれが持つ専門知識や経験を持ち寄り、実装検証や評価手法の設計が行われます。
代表者のコメント
micomiaの畑井代表取締役は「現在、ノーコード/ローコードによる開発が注目されているものの、フルスクラッチ開発の代替にはいたっていないのが現状です。そこで、この研究を通じて、ノーコード・ローコードの特性を最大限に活かす開発標準を確立し、適切な運用指針を示すことを目指しています」と述べています。 これにより、業界全体への貢献を狙います。
企業情報
- 所在地:兵庫県神戸市中央区磯辺通1丁目1番18号
- 事業内容:システム/アプリ開発、AIモデル開発、WEB制作など
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公式ウェブサイト
- 所在地:兵庫県神戸市東灘区岡本8-9-1
- 事業内容:教育機関としての運営
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甲南大学公式ウェブサイト