ナウキャストがSnowflakeを活用してNFRCのデータ基盤を強化

ナウキャスト、Snowflakeを活用した新データ基盤構築の成功

株式会社ナウキャストは、次世代金融インフラを提供するFinatextグループの一員として、Snowflake合同会社が提供するAIデータクラウド「Snowflake」を利用し、野村フィデューシャリー・リサーチ&コンサルティング（NFRC）の新たなデータ基盤「DataHub」を本格的に構築しました。この新システムは、NFRCが蓄積している多種多様なデータを統合・可視化し、生成AIによる高度な分析を実現することで、業務効率の大幅な向上が期待されています。

NFRCが直面していた課題

NFRCは、野村グループの一員として多くの資産運用サービスを提供する中で、日々膨大なデータを蓄積しています。このデータには、ファンド関連情報やリターン、資産運用会社のリサーチ情報などが含まれます。しかし、部署ごとの差異によるマスタ管理のばらつきやデータ管理手法の不一致により、社内外のデータを統合して分析するのが難しい状況にありました。このような課題を解決するため、NFRCは新しいデータ基盤を模索していました。

Snowflakeによる効率化へのアプローチ

ナウキャストは、すでにSnowflakeをデータウェアハウスとして利用しており、データ統合の専門技術を持っています。このため、NFRCから求められる新基盤の構築プロジェクトを手掛けることになりました。「DataHub」では、Snowflakeのクラウドデータプラットフォームを駆使し、異なるデータソースから情報を名寄せ・統合して効率的に管理します。これにより、リアルタイムなデータアクセスが可能となります。

さらに、生成AIを活用したデータ分析機能を取り入れ、報告書の自動生成やインサイトの抽出を実現します。これにより、データ分析にかかる時間が短縮され、迅速な意思決定を可能にします。

高度なデータ分析技術の実装

新しいデータ基盤「DataHub」では、AWS環境との連携に基づいて、既存のデータベースから新しいデータベース（DB）への統合が行われ、さらに「Streamlit in Snowflake」を用いた可視化ツールが構築されました。このツールはPythonを用いて設計されており、ユーザーが直感的に操作することで、データ分析や編集が容易になります。今後は、Snowflakeのデータプラットフォームと生成AIとのさらなる連携が計画されており、データ分析業務はさらに効率化される見込みです。

今後の展望

ナウキャストとNFRCは、「DataHub」の機能強化に向けた取り組みを続けていきます。また、進化を続ける生成AIの活用を視野に入れた中長期的な設計をもとに、データの共通化や業務システムの構築を進めていく方針です。SnowflakeのAIデータクラウドがこの取り組みを支えることで、新たな金融の未来が切り開かれることでしょう。