飛騨高山での森林保全に向けた新たな取り組み「Present Tree」

2023年8月29日、岐阜県高山市役所にて重要な森林整備協定が結ばれました。この日、認定NPO法人環境リレーションズ研究所、株式会社小林三之助商店、岐阜県、高山市の4者が協力し、地域の森林を保全するための「Present Tree in 飛騨高山」の取り組みが始まりました。

高山市は、日本で最も広い面積を誇り、全体の約92％が森林で覆われています。豊かな自然を持つこの地域では、森林資源を有効に活用し、持続可能な社会を目指すさまざまな活動が行われています。その一環として、環境リレーションズ研究所が主導する「Present Tree」プログラムに、高山市も参加することとなりました。

「Present Tree」は、自分自身や大切な人のために記念樹を植え、その木を育てることで、里山の保全を目指す活動です。平成17年に始まったこのプログラムでは、都市部に住む個人や企業から苗木の「里親」を募集し、実際に植樹を行うことで、植えた木やその場所に愛着を持ってもらうことを目的としています。高山市でも、平成23年からこの取り組みが行われており、すでに約3万本の木が植えられています。

今回の協定締結により、「Present Tree in 飛騨高山」では、清見町巣野俣地区の9ヘクタールに新たに植樹を行い、次の20年にわたって植栽や下刈りなどの森林整備活動を行っていきます。これにより、地域の生態系を守りつつ、住民の環境意識を高めることを目指しています。

協定締結式には、関係者が出席し、意義深い一日となりました。環境リレーションズ研究所の鈴木敦子理事長、株式会社小林三之助商店の小林勇三社長、岐阜県の久松一男林政部長、高山市の田中明市長がそれぞれ署名を行い、地域の未来に向けた連携が強化されました。

このプロジェクトは、地域の住民や企業が参加することで、自然環境への理解を深め、愛着を持ってもらえるきっかけとなることが期待されています。高山市の森林を守り、次世代に引き継いでいくための架け橋として、この取り組みが成長していくことでしょう。

最後に、今回の「Present Tree in 飛騨高山」の活動についての詳細や参加方法に関しては、高山市役所の広報公聴課にお問い合わせください。市民一人一人が、豊かな自然を育む取り組みに参加できる機会を通じて、地域との結びつきをより深めていくことができるはずです。