東北コピー販売株式会社が全国大会で最優秀賞受賞！10年のDXと変革の成果

東北コピー販売株式会社が全国大会で最優秀賞を受賞

2025年10月29日に岩手県盛岡市で開催された「全国ワークスタイル変革大賞2025 北海道・東北大会」において、東北コピー販売株式会社が見事最優秀賞を受賞しました。本大会は、地域の企業がワークスタイルの変革を目指す事例を共有する場として注目され、多くの企業が新たな挑戦を発表しました。

10年間の変革の歴史

東北コピー販売株式会社は、元々複合機やパソコンを販売する企業です。しかし、10年前の社内は「紙に埋もれた仕事」が日常であり、顧客情報も紙で管理されていました。特に複合機の導入にかかる書類整理には40分以上かかるという、いわば「完全なる紙文化」と呼べる状態。代表取締役の高橋剛氏は、「何が何でも改善する」という意欲からデジタルトランスフォーメーション（DX）に乗り出しましたが、初期は社内の混乱を招き、思うように進みませんでした。

DXの転機

10年の歳月を経て、転機が訪れました。社員一人ひとりの意識が、仕事を楽にすることから、よりお客様のためにデータを活用する考え方へとシフトしたのです。これにより、さまざまなデジタルツールが導入され、蓄積された顧客データをもとに決定を下す力が向上しました。そして、生成AIを取り入れることで、営業担当者に対して「次の提案のヒント」を提供することを実現。

顕著な成果

この取り組みの結果、営業人員を20%削減する一方で、売上は以前に比べて30%向上しました。また、最も重要なことは、企業自身が「紙文化」から脱出した経験が、現在では顧客への「ペーパーレス推進」を提案する新たなビジネスモデルへと進化した点です。これは、社会全体のDX推進に寄与する重要なステップと言えるでしょう。

受賞理由

審査において最も高い評価を受けたポイントは、複合機や紙の販売を行いながら、逆境を乗り越えて自社のビジネスモデルの変革を果たした点です。高橋氏自身が指揮を取り、10年にわたり根気強く取り組んだ結果、多くの審査員が「満場一致」と評価するほどの優れた実績を上げました。

他の受賞企業

優秀賞にはダイチ工営株式会社やムラコホールディングス株式会社が選ばれました。ダイチ工営株式会社は、若手社員が主導する形でDXを進め、企業全体が成長していく姿勢が評価されました。一方、ムラコホールディングス株式会社は、テレワークを活用した業務の効率化に成功し、年間1,000時間の業務削減を実現しました。