金沢工業大学が挑む新たなドローン技術
金沢工業大学の赤坂剛史研究室が開発中のVTOL型有翼電動ドローンが、12月10日(火)の11時から手取川河川敷にて飛行試験を実施します。この試験は、最大積載量50kg、飛行距離50km超を実現することを目指した産業創出の一環です。特に、平地から山間部への重量物運搬や、被災地支援活動に利用されることが期待されます。
飛行試験の背景と目的
この飛行試験は、「R6年度 TeSH GAPファンドプログラム」に基づいて行われるもので、大学発の新たな産業創出を目指す重要なステップです。赤坂研究室が手掛けた試作機は、事前に技術的な検討を重ね、最大積載量50kgを満たすことを目的として設計されています。
試験のスケジュール
- - 日時: 2023年12月10日(火) 11時から
- - 場所: 能美市灯台笹町手取川河川敷(白山ラジコンクラブ管理)
事業の具体的なニーズと顧客層
開発中のこのドローンは、特に山間部での送電線工事や保守点検を行う事業者、さらには山小屋の運営者など、幅広いニーズに応えることを目指しています。また、災害時には地域自治体と連携し、被災地への迅速な支援を実施することを考慮に入れています。
TeSHプログラムの役割
今回の試験は、北陸地域の大学と高専が連携するTeSHプラットフォームの支援のもとに行われます。このプラットフォームは、基礎研究から実際の事業化の間にあるギャップを埋めるために、政府が提供するGAPファンドを活用し、若手研究者や企業の成長を促進します。
社会への影響と期待
この新型ドローンの成功は、物流の在り方を変革し、遠隔地における物資の迅速な輸送を可能にします。特に、山間部や被災地での人手不足を解消する手段として、大きな期待が寄せられているのです。赤坂研究室の挑戦が、未来のドローン産業にどのような影響を与えるのか、その動向から目が離せません。
まとめ
金沢工業大学の赤坂剛史研究室が手掛けるVTOL型有翼電動ドローンは、飛行試験を通じてさらなる技術革新と実用化の道を切り拓こうとしています。この研究が成功すれば、地域社会やさまざまな産業に貢献する新たなソリューションが提供されることでしょう。ドローン技術の今後の発展に期待が高まります。