産後ウツ予防のための新たな施策
株式会社キッズラインが、全国47都道府県で展開している24時間対応のベビーシッターおよび家事代行サービスの一環として、特に0歳児の保育経験者を支援するキャンペーンを開始しました。この施策は、妊産婦絡みの問題に対する重要な対策として位置づけられています。
妊産婦における自殺の現状
2024年7月、日本産婦人科医会といのち支える自殺対策推進センターが発表した調査結果によると、妊産婦死亡の主要な原因が「自殺」であることが報告されています。特に、産後の心的負担やストレスがその要因として挙げられており、産後うつに苦しむママたちのサポートが急務であることが浮き彫りになりました。
ベビーシッターの需要と背景
キッズラインが設立された2014年以降、保育士不足や待機児童問題へのアプローチを通じて、日本におけるベビーシッター文化の創出を目指してきました。最近の調査によると、出産後すぐにベビーシッターを利用したいとの声が増えており、その理由として以下のポイントが挙げられます。
1. 家族形態の変化
核家族化や里帰り出産の減少、祖父母の高齢化が進む中、出産後も実家に頼れない家庭が増えています。実際、2022年のアンケート結果では、産後1ヶ月を実家で過ごさなかった家庭が3割を下回りました。
2. メンタルヘルスのリスク
産後2週間頃がメンタルの危機とされています。育児に不安を抱えたなか、親と新生児だけの生活が続くことで、心身の健康が脅かされています。この負担を軽減するために、外部のサポートを求める家庭が増加しています。
3. 充実した助成制度
東京都が推進するベビーシッター利用支援事業では、利用費用の一部が補助される制度があります。このような施策により、金銭的負担が軽減され、多くの家庭が早期からベビーシッターの利用を検討できるようになっています。
産後サポートキャンペーン
このような状況を受け、キッズラインは産後の家庭に向けた新たなキャンペーンを展開します。条件を満たした新規のベビーシッターには、お祝い金を提供し、需要に応える体制を整えます。具体的には、0歳3ヶ月未満の子どもを預かるための特別な研修を受けたシッターに対して、さらにお祝い金を増額する予定です。
キャンペーンの詳細
開催期間は、2024年9月27日から11月30日まで。この間にエントリーしたベビーシッター全員に10,000円のお祝い金が付与され、特定の条件を満たした方にはさらに追加の祝金が支給されます。また、東京都一時預かり事業経験者には5,000円のボーナスも用意しています。
インスタライブの開催
キッズライン公式インスタグラムでは、10月4日に現役の0歳児ベビーシッターによるライブ配信を行います。参加者はこの機会に仕事の内容ややりがいについての情報を得ることができ、ぜひご視聴ください。
キッズラインの展望
キッズラインは、今後も家族を支えるための様々な取り組みを進めていく方針です。現代の育児環境にフィットしたサポートを通じて、子育てをする家庭のメンタルヘルスを守っていくことが求められています。