協同組合年の意義
2025-01-01 10:23:53

2025年、国際協同組合年に向けた期待と課題について

あけましておめでとうございます。

2025年が皆様にとって実り多き年となるよう、心よりお祈り申し上げます。今年は、国連が定めた二度目の「国際協同組合年」を迎える年でもあります。これまでの国際年の中で、同名が二度設けられることは異例であり、国際社会からの協同組合への期待が強まっている証でもあります。

この年はまた、第二次世界大戦が終結してから80年を迎える重要な節目でもあり、私たちが直面する数々の課題の解決に向けて、協同組合の役割がますます問われています。近年、世界情勢は非常に厳格さを増しており、特にロシアによるウクライナ侵攻や、パレスチナにおける戦闘の激化など、私たちの平和が脅かされています。2024年のノーベル平和賞には、日本の原水爆被害者団体協議会が選ばれ、その影響力を再確認させています。加えて、核兵器が再び使用される懸念も高まっており、持続可能な平和の維持が急務と言えるでしょう。

一方で、自然災害も多発しており、昨年の能登半島地震では、パルシステムグループの組合員から約2億6千万円の募金が集まり、現地の支援活動に充てられました。人的支援としては、延べ137名が被災地に派遣され、家屋の整理や高齢者へのケアを行うなどの取り組みが行われました。

さらに、経済の面では、為替の変動や異常気象が農畜水産物の生産に影響を与え、物価を押し上げています。こうした状況は、私たちの生活に直結する問題であり、今後は気候変動対策やプラスチック削減といった環境問題、さらには貧困や人権問題といった深刻な課題にも取り組んでいく必要があります。

これらの課題は、政府による介入や市場原理だけではなく、人と人がつながって支え合う協同組合の力によってこそ解決できるものです。私たちは、穏やかで持続可能な社会を次世代に引き継ぐために、助け合いの精神を持って取り組む必要があります。パルシステムグループは「心豊かなくらしと共生の社会を創ります」という理念のもと、事業と運動の両輪を駆動しながら、皆様との信頼関係を強化していく所存です。

この一年も、誰もが安心して暮らせる社会を構築するため、一緒に歩んでまいりましょう。皆様のご指導とご鞭撻を今後ともお願い申し上げます。
パルシステム生活協同組合連合会代表理事理事長
大信政一
パルシステム生活協同組合連合会の所在地は、東京都新宿区大久保2-2-6です。総事業高は2541億円で、組合員数は173.5万人に達しています。会員生協には、パルシステム東京や神奈川、千葉などが含まれ、様々な地域で取り組みが行われています。私たちと共に、持続可能な資源循環社会の実現を目指しましょう。


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会社情報

会社名
パルシステム生活協同組合連合会
住所
東京都新宿区大久保2-2-6ラクアス東新宿
電話番号
03-6233-7200

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