ウェルスナビ、9割が安心感を得たパスキー導入の実態とは

パスキー導入とその影響

ウェルスナビ株式会社が行った最近の調査結果から、国内の資産運用におけるセキュリティ対策で新たに導入された「パスキー」が、利用者に大きな安心感を与えていることがわかりました。この調査は、主にインターネットを通じて資産運用サービスを利用している20代から50代の約1,000人を対象に実施されました。

調査結果の概要

調査によると、パスキーの導入を知ったおよそ9割の利用者が、実際に認証方法をパスキーに変更しています。その理由として、セキュリティに対する不安を抱えていた人の約7割が、パスキー導入後に安心感を得たとの結果が出ています。この統計は、証券口座の乗っ取り被害が増加している中、セキュリティ対策がどのように進化しているかを示すものです。

認知度と実際の設定状況

調査では、利用している資産運用サービスがパスキーを導入したと答えたのは62.1%で、その74%が実際にその設定を行ったとされています。このように、多くの人が新しい認証技術を積極的に受け入れていることがわかります。また、パスキーを設定した利用者のなかで、かつてセキュリティに不安を感じていた割合は56.1%に及び、これらの人々は設定後、ほぼ7割が安心感を感じたと答えています。

新たな対策の必要性

一方で、証券口座の乗っ取りや不正取引の問題が最近では社会問題化しており、調査によれば、新たな対策をしていない方の56%が「具体的に何をすればよいかわからない」と回答しました。これは、効果的なセキュリティ対策に対する情報提供が不十分であることを示しています。

ウェルスナビの対策と将来

ウェルスナビは、代表取締役CEOの柴山和久氏が率いる企業であり、特に働く世代向けの資産運用サービスを展開しています。同社は過去に口座が乗っ取られたケースはなく、そのビジネスモデルには不正アクセス防止の工夫が随所に施されています。顔や指紋を利用したパスキーもその一環として導入され、すでに登録ユーザー数は15万人を超えています。今後は、取引や情報変更時にもパスキーを必要とするなど、一層の安全性向上が図られる計画です。