野田秀樹の傑作戯曲『オイル』が上演される
2026年11月12日から15日まで、東京都台東区の上野ストアハウスにて、演劇ユニット「犬猫会」による野田秀樹の名作戯曲『オイル』の上演が行われます。本公演は、公益社団法人 日本劇団協議会が主催する「日本の演劇人を育てるプロジェクト」の一環として実施されます。
舞台となるのは1945年夏、戦後の島根・出雲の町。この作品では石油と戦争、そして日本神話が交錯する物語を通じて、観客に「今、戦争とどう向き合うか」という問いを投げかけます。演劇ユニット犬猫会は、自らの制作を通じて、観客と共に社会的な問いを探求することを目指しています。
上演情報とアフタートーク
上演初日は11月12日、初回の公演は14:00スタート。その後も土日を含む全7ステージが予定されており、11月13日と14日にはアフタートークも開催される予定です。13日のトークには、著名な演劇記者である山口宏子が登場し、14日にはキャストの小林七緒、斉藤莉生、柳内佑介の3名が観客と対話する機会が設けられます。
作品の背景とテーマ
『オイル』の主人公は、電話交換手として働く女性、富士です。彼女はアメリカへの復讐を願い、神の声を媒介する預言者となり、戦争や石油を巡る複雑な日米関係を描き出していきます。観客は、戦後日本の記憶を映し出すこの劇を通じて、戦争の意味や影響について新たな視点から考えることになるでしょう。特に、戦争を知らない世代が観客の大多数を占める中で、どのようにこのテーマと向き合うかが重要になります。
犬猫会の挑戦と取り組み
犬猫会は、小さなユニットながらも大きなテーマに挑む意欲的な団体です。今回の公演では、初めてオーディションを実施し、新たな出演者と演奏者を公募。これにより、多様な背景を持つ演员たちが集まり、それぞれの視点から作品に新たな息吹を与えています。
このユニットは、ただ演劇を上演するだけでなく、観客と共に社会的主体としての在り方を考え、演劇が何をなすべきかを問い続けています。特にアフタートークや「Theater Cafe」などの企画を通じて、観客同士が作品について自由に語り合う場を提供し、演劇の後に生まれる交流を大切にしています。
チケット情報
チケット料金は一般が5,000円、U-34は3,400円、学生は2,000円という価格設定です。託児付きチケットも販売されており、未就学児の入場は不可となっています。チケットは整理番号付きの自由席で、劇場で整理番号が渡されます。
演劇ユニット犬猫会の新たな挑戦と、野田秀樹の名作がどのように現代に響くのか、ぜひこの機会に劇場で体験してみてはいかがでしょうか。