発達障害の新視点
2024-08-02 08:59:18

発達障害を才能に変える子育て法を伝授する書籍紹介

近年、発達障害に対する理解が深まっていますが、その特性をどのように受け入れ、活かすかはまだ課題です。そんな中、南雲玲生著の『天才肌な発達凸凹っ子の育て方』が話題となっています。この本は、発達障害を持つ子供たちの特性を武器に変えるための具体的なアプローチを提供しています。

南雲氏は、自身もADHDの当事者として、発達障害を持つ子供たちが抱える様々な困難を理解しています。彼が設立した「ドーユーラボ」では、精神科医とともに多くの子供たちを支援し、彼らが持つ潜在的な才能を引き出しています。彼の目指すところは、障害を持つ子供たちが社会で活躍できる環境を整えること。

発達障害は障害ではない


「発達障害は障害である」という認識を変え、視点を一新することが重要です。南雲氏は、この本を通じて、発達障害を「発達凸凹」と呼び、その特性がいかに独自の才能につながるかを伝えています。感覚過敏、強いこだわり、自分の意見を伝えることが苦手、気持ちのコントロールが難しいといった特徴を持つ子供たちも、それを克服するための具体的な方法を学べます。

それぞれの特性に応じたサポート法


本書では、ADHDとASD、それぞれの特性に合わせた対応方法も詳しく解説しています。

例えば、ADHDの子供には注意を促す際に、クールに提案することが効果的です。「もうそろそろ宿題を始めた方がいいと思うけど」のように、少し距離を置いて伝える方が響くことがあります。一方、ASDの子供には、事前にルールを決めておくことが重要です。時間を決めて行動させ、達成できたらごほうびを与えることでモチベーションを高めることができるのです。

不登校を心配するより未来を見据えよう


不登校を悩む家庭にとって、本書は特に助けになります。南雲氏は、「今目の前の困りごとに頭を抱えるのではなく、未来を見据えたサポートが大切だ」と語ります。発達凸凹を活かすための指針を持つことで、子供たちは自らの興味を追求し、好きな道を歩むことができるのです。実際、彼の支援を受けた子供たちの中には、普通学級と支援級を行ったり来たりしながらも、その後進学や専門学校、さらには大学へと進んだケースも多くあります。

発達障害の特性を一緒に学ぼう


本書では、親が知っておくべき発達凸凹の種類とその考え方をも詳しく説明しています。自身の子供が発達凸凹を理解することで、親子共により良いコミュニケーションを取ることができるでしょう。特性に合ったアプローチを見つけることで、子供たちは自信を持ち、自分らしさを大切にしながら成長していけるのです。

まとめ


『天才肌な発達凸凹っ子の育て方』は、発達障害を持つ子供たちへの理解を深めるだけでなく、その特性を活かすための具体的なヒントが詰まっています。困難な状況にある家族にとって、特に役立つ内容が盛り込まれていることでしょう。ぜひ手に取って、あなた自身の子育てに生かしてみてください。

著者の南雲玲生さんが提唱するこの新しい視点は、多くの親や教育者にとって、明るい未来への道しるべとなるはずです。


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会社情報

会社名
株式会社誠文堂新光社
住所
東京都文京区本郷3-3-11
電話番号
03-5800-5775

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