叡啓大学のイブニングラウンジで学ぶリベラルアーツの重要性
広島市中区に位置する叡啓大学にて、2024年11月15日、「イブニングラウンジ」が開催されました。これは、学生の能力育成とキャリア形成を支援する取り組みの一環であり、多くの学生が参加しました。特別講師として登壇した山口周客員教授は、自身の著書「ニュータイプの時代」や「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか?」を通じて、リベラルアーツの重要性について語りました。今回は「なぜ世界のエリートはリベラルアーツを学ぶのか」というテーマで、リベラルアーツの必要性に迫ります。
リベラルアーツを学ぶ理由
山口教授は、リベラルアーツを学ぶ理由として、以下の3つを挙げました。
1.
VUCAな時代における意思決定の立脚点:現代の不安定で変化の激しい社会において、柔軟な思考と洞察力が求められます。
2.
新たな問題を提起する力:従来の枠にとらわれない視点が、新たな問題の発見と解決に結びつきます。
3.
人間、組織、社会の本質を洞察する:深い洞察力を持つことで、複雑な社会問題を理解し、解決策を見出すことができます。
このように、山口教授はリベラルアーツが未来を見据えるために不可欠な学問であることを強調しました。特に、環境が変わっても意味を持ち続ける知識を身につけることの重要性を説きました。
現代産業の課題
また、現代の日本産業が直面している課題にも触れました。従来のやり方に依存し続けているため、問題を解決するための真の知識が不足していると指摘しました。社会がどのようであるべきかを描く力を欠いているため、問題提起が困難になるという警鐘を鳴らしました。
常識に挑戦する力
山口教授が特に強調したのは、「常識=当たり前」から自由になることの重要性です。リベラルアーツは、「自由の技法」として、誰もが当然と考えることに疑問を投げかけ、新たなイノベーションを生む道筋を示すと述べました。
学生の反応
参加した学生たちの感想は非常に前向きなものでした。「リベラルアーツの利点について再考できた」「進路を考えるきっかけになった」との声が寄せられました。また、質疑応答の時間も設けられ、山口教授は一つ一つの質問に丁寧に回答する姿が印象的でした。
結論
叡啓大学のイブニングラウンジは、学生にとってリベラルアーツの必要性を深く理解し、未来に向けた思考を育む貴重な場となりました。山口周教授の講演を通じて、リベラルアーツが現代社会においていかに有用な学問であるかが再確認され、参加者は新たな視点やアイデアを得ることができました。今後もこのような活動を通じて、学生たちがさまざまな知識を深め、成長していくことが期待されます。