東芝府中事業所がカミナシの導入で現場DXを進化
株式会社カミナシは、株式会社東芝の府中事業所で『カミナシ 設備保全』を導入したことを発表しました。この取り組みは、設備保全のデジタル化を目的にしており、現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するものです。これにより、設備に関する情報が正確に記録・蓄積され、全員参加の生産保全(TPM)の実現へとつながります。
東芝の歴史とDXへの取り組み
東芝は創業から150年以上の歴史を持ち、エネルギーやインフラ分野を中心に技術革新を続けています。2018年からはDXを全社的に強化し、設計や製造現場の情報の統合による業務効率化と迅速な経営判断を実現してきました。
特に府中事業所のスイッチギヤ部では、紙やExcelを用いた記録方式が問題視されていました。情報が分散しているため、業務が属人化し、必要な情報の引き継ぎが難しく、過去のデータが不足していることで設備の停止や故障時の迅速な対応が難しい状況です。そのため、現場からの業務改善の必要性が高まっていました。
カミナシ 設備保全の導入
こうした課題を受けて、東芝は『カミナシ 設備保全』の導入を決定しました。このシステムにより、現場での記録が容易になり、設備情報が一元管理されることで、正確な記録が可能になります。特に、約150台の設備の情報が集約され、機械停止によるロスを最小限に抑えることが期待されています。これまでの紙やExcelを用いた記録から、モバイル端末での記録に移行したことで、業務の効率が飛躍的に向上しました。
設備情報のデータ化とTPMの実現
『カミナシ 設備保全』の導入によって、過去のメンテナンス履歴や異常報告が蓄積され、設備トラブル時の迅速な対応が可能になります。また、異動による担当者変更時の情報引き継ぎもスムーズになるため、社内での情報共有が進みます。これにより、TPM(全員参加の生産保全)の実現にも寄与します。
まとめ
東芝府中事業所の『カミナシ 設備保全』導入は、業務のデジタル化を通じて現場の効率化を図るものであり、設備保全における新たな展望を示しています。今後、他のカミナシ製品との連携により、さらなる業務改善が期待されており、デジタル技術が必要不可欠な要素となるでしょう。