特許検索競技大会での「サマリア」の挑戦
特許情報サービスを提供するパテント・インテグレーション株式会社は、そのAIアシスタント「サマリア」を特許検索競技大会に挑戦させました。この大会は日本で唯一、特許調査の実務能力を評価する重要なイベントであり、2007年から続いています。今年は2024年度の大会が開催され、「サマリア」はその調査支援ツールを用いて85%以上の再現率を達成しました。
特許検索競技大会とは?
特許検索競技大会は、特許調査に関する高いスキルを持つ専門家が集う場です。年々多くの参加者が集まるこの大会では、特に実務能力が問われます。サマリアが挑戦したのは、特に難易度の高い設問で、与えられた調査対象に対してどれだけ正解特許を網羅できるかが評価されます。
サマリアの実力
サマリアは、AIエージェントとしての強化により、特許調査の精度を驚異的に進化させています。特に今回、電気分野、機械分野、化学・医薬分野の3つの技術領域で調査を行い、各分野で再現率85%以上を達成したことが確認されました。特別な手操作なしにこれを実現することができたのは、サマリアのAI検索集合作成機能が優れているからです。
検証結果の詳細
サマリアの調査支援ツールは、問題文を入力するだけで、自動的に検索集合を生成します。その結果、上位100件に正解特許が85%以上含まれるという高い品質を示しました。また、特に電気分野での検索では、正解特許4件すべてを特定することができ、精度の高さが際立ちました。
今回の検証では、特許検索競技大会の過去問題を用いて「サマリア」の調査能力を客観的に評価しました。AI検索集合作成とAIスクリーニングの二段階評価を行い、その結果、すべての技術分野で高い水準の再現率を確認することができました。
知財管理システム「root ip クラウド」との連携
サマリアは、中小企業向けの知財管理システム「root ip クラウド」とも連携を開始しました。「root ip クラウド」は、出願、権利化、年金管理などの情報を一元的に管理し、実務に即した設計で直感的な操作性を提供しています。この連携により、サマリアの解析結果と「root ip クラウド」の案件管理情報を紐づけることで、よりスムーズな知財業務が可能となります。
今後の展望
パテント・インテグレーション社は、サマリアの機能をさらに強化し、ユーザビリティと精度の向上を目指しています。また、月に1〜2回のペースでウェビナーを開催し、「サマリア」の具体的な活用方法を紹介していく予定です。これにより、ユーザーは日常業務においてサマリアをどのように活用できるか、具体的なイメージを持つことができるでしょう。
まとめ
特許検索競技大会で85%以上の再現率を達成した「サマリア」は、AI技術による特許調査の新たな可能性を示しました。知財担当者の業務を支援するため、さまざまな機能が今後も追加され、業務の効率化と判断の質向上が期待されています。サマリアの取り組みが、この分野における新たなスタンダードとなることを目指して、パテント・インテグレーション株式会社は引き続き戦略を展開していきます。