廃棄ゆずが化粧品に大変身!
2024-11-15 11:26:48

ポーラの新製品に、廃棄ゆずから生まれた保湿成分が採用!~ファーメンステーションの革新的技術が注目~

ポーラの新製品に、廃棄ゆずから生まれた保湿成分が採用!



株式会社ポーラから2024年12月1日に発売された新製品「フロムロストゥビューティー ボディシャワーシロップ」に、廃棄されるゆずの果皮から抽出された保湿成分「ゆずのさのうエキス」が採用されました。この画期的な成分を開発したのは、未利用資源の再生・循環に挑む研究開発型スタートアップ、株式会社ファーメンステーションです。

廃棄ゆずの有効活用:地域課題の解決策



高知県では、年間約10,000トンのゆずが収穫されますが、そのうち約3,600トンもの搾汁粕(さのう)が廃棄されています。廃棄処理の手間とコストは、地域の大きな課題となっていました。

ファーメンステーションは、この課題に着目。2021年から高知県と協業し、ゆずのさのうから高濃度アルコールを精製する技術を確立しました。その技術を基に開発された「ゆずのさのうエキス」は、廃棄資源の有効活用という点において大きな注目を集めています。

産官学連携による成功



「ゆずのさのうエキス」の開発は、ファーメンステーションの技術力だけでなく、高知県、ポーラ、そして東京工科大学の産官学連携による賜物です。高知県は資源となるさのうを提供し、ポーラはエキスの検証・分析を行い、東京工科大学も研究開発に貢献しました。まさに、地域、企業、そして学術機関が一体となって取り組んだ成功例と言えるでしょう。

ファーメンステーションの革新的技術



近年、食品ロスや食品製造工程で発生する廃棄物の有効活用が、世界的な課題となっています。ファーメンステーションは、独自の高度な発酵技術を用いて、これらの未利用バイオマスを高付加価値な機能性バイオ素材へとアップサイクルする技術を提供しています。多様な微生物を駆使したこの技術は、持続可能な社会の実現に大きく貢献する可能性を秘めています。

サステナブルな取り組みへの貢献



「ゆずのさのうエキス」の採用は、ポーラの、サステナブルな製品開発への取り組みを象徴する出来事と言えるでしょう。廃棄物の削減、地域経済の活性化、そして消費者の環境意識の高まりという、複数の側面から社会に貢献する取り組みとして高く評価できます。

ファーメンステーションの展望



岩手県奥州市に自社工場を持つファーメンステーションは、開発から製造までを一貫して行う体制を確立しています。さらに、製造過程で生じる副産物も、化粧品原料や家畜飼料として最大限に活用することで、廃棄物を極力少なくする循環型モデルを構築しています。B Corp認証を取得し、「J-Startup」「J-Startup Impact」にも選定されている同社は、今後も持続可能な社会の実現に向けた革新的な取り組みを続けていくことでしょう。

まとめ



廃棄ゆずから生まれた「ゆずのさのうエキス」は、単なる保湿成分にとどまりません。それは、地域活性化、サステナブルな社会への貢献、そして企業の革新的な技術力の象徴です。ポーラとファーメンステーションの取り組みは、今後の企業の社会貢献活動における新たな指針となる可能性を秘めています。


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会社情報

会社名
株式会社ファーメンステーション
住所
東京都墨田区東駒形2丁目20-2
電話番号

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