HAI ROBOTICS 日本市場本格進出
2025年5月22日から23日、東京で開催された「アジア・シームレス物流フォーラム2025」において、知名度が拡大する中、HAI ROBOTICSが注目を浴びました。このイベントでは、最新の物流関連技術が世界中から集結し、参加者同士での意見交換が活発に行われました。特に、今年第一四半期に発表された新製品「HaiPick Climbシステム」が、多くの顧客や業界関係者から強い関心を受けました。
HaiPick Climbシステムの特徴
HaiPick Climbシステムの魅力は、その設計と構造が非常にシンプルでありながら、高い能力と効率を持つことです。このシステムは、単体のロボット「HaiPick Climber」を使用しており、簡単に導入できる「5+1構成」のような形で展開できます。必要な設備として、ロボット本体のほか、ラック、トート、ワークステーション、充電ステーションなどが含まれ、これにHAI ROBOTICSのAI搭載倉庫管理システムであるHaiQスマートWMSを組み合わせて使用します。
設立時にはラックやトートの位置情報を確認するQRコードを設置する必要がなく、ロボットは電源を入れるだけで即座に稼働を始めるため、導入にかかる手間と時間を大幅に短縮できます。また、独自開発した「3D-SCADAデジタルツインプラットフォーム」を活用すれば、倉庫内の稼働状況や在庫状況をリアルタイムで把握することができるため、業務の効率化が図れます。
効率的な倉庫管理
倉庫の坪効率や空間利用率といった数値が、効率的な運営をするための重要な指標です。HaiPick Climberはラックエリアの自由な移動が可能で、従来の物流作業を大幅に効率化します。実際、1000平方メートルの倉庫においては、1時間で最大4000個のトートを処理することが実現されており、卓越した坪効率により、より少ないスペースで多くの貨物を取り扱うことが可能になりました。通路幅が900mmであるため、倉庫全体のデザインがさらにコンパクト化され、1平方メートルあたり最大37.52箱を保存できるなど、保管スペースが最大限に活用されています。
業界の変革をリード
展示会のセッションでは、HAI ROBOTICS JAPANの営業部ディレクターである安部純一郎が「現在、テクノロジーの進化は様々な業種に影響を与えています。特にアパレル業界や製造業においては、新しい物流戦略が求められています。」と発言しました。彼の言葉からも、HAI ROBOTICSの技術がどれだけ幅広く応用されるかが伺えます。企業は小規模なプロジェクトからスタートし、必要に応じてロボットを追加することで、段階的に業務を拡大できる設計になっています。
HaiPick Climbシステムの発表後、日本国内の顧客をはじめ、業界のメディアや関連団体からも注目が集まっています。今後のさらなる導入が期待され、HAI ROBOTICSはケースハンドリング倉庫保管の自動化に引き続き注力する意向を示しています。日本市場のニーズを重視しながら、高品質な製品と強いローカライズサービスを提供することで、より効率的な倉庫管理をサポートしていくことでしょう。これにより、柔軟性と競争力を持つサプライチェーンの強化が進むことが見込まれます。