ハイレゾとアット東京がGPUビジネスモデル実証実験を開始
2023年に突入し、AIの進化はより一層加速しています。その中でも、特に注目を浴びているのがGPU(Graphics Processing Unit)を活用したビジネスモデルです。株式会社ハイレゾ(東京都新宿区)と株式会社アット東京(東京都江東区)は、AI開発の促進を目的に、GPU関連に関する実証実験への覚書を締結しました。この取り組みは、両社が持つ技術力を結集し、新たな価値創造を目指すものです。
実証実験の目的
今回の実証実験では、ハイレゾが提供する「GPUSOROBAN-AIスパコンクラウド」というGPUクラウドサービスと、アット東京の「ATBeX」という閉域網接続サービスを統合し、強固なセキュリティと柔軟性を兼ね備えた接続環境を構築します。これにより、機密性が高く、特別な開発が必要な新製品のシミュレーションや、LLM(大規模言語モデル)へのデータ追加学習が安全に行えるようになります。
この新たな環境は、ユーザーにとっても魅力的です。実証実験期間中は、両社のサービスが一部無償で提供される予定です。これにより、多くの企業や研究機関がこの新しい接続環境の利点を体験できるチャンスが広がります。
GPUSOROBANとATBeXの特徴
ハイレゾが提供する「GPUSOROBAN」は、画像生成やLLMを活用した計算処理を高速化することを狙ったGPUクラウドサービスです。これまでに、2,000件以上の実績があり、IT業界をはじめ、製造業や大学研究機関においても利用されています。その理由は、コストを抑えつつ高品質なNVIDIA製GPUサーバーを手軽に手に入れられる点にあります。
一方、アット東京が展開する「ATBeX」はデータセンター間や様々なネットワークを複数接続することが可能なサービスです。これにより、お客様はパブリッククラウドやIXサービスといった多様なITサービスへのアクセスが容易になります。これまでのデータセンターサービスに比べ、より自由度の高い接続環境が実現します。
企業の取り組みと将来展望
ハイレゾとアット東京は、今回の提携を通じて、両社の強みを生かしサービスの質を向上させることを目指しています。特にAIインフラの発展に寄与することが期待されており、今後もユーザーにとって使いやすいサービスの提供に全力を尽くします。
両社は、今回の実証実験をきっかけに、さらなるサービスやビジネスモデルの拡充を図り、AI開発支援において重要な役割を果たすことでしょう。今後も注目が集まるこの分野での革新に期待が高まります。