東京で初めて開催されたイベリコハム・カッティングマスタークラス
2024年1月、東京において、ヨーロッパ産イベリコハムのカッティングマスタークラスが遂に初めて開催されました。このイベントは、イベリコ豚インタープロフェッショナル協会(ASICI)が主催し、食の総合人材サービス「ABC style」と一般社団法人日本生ハム協会が協力しています。このトレーニングプログラムは、1月20日から25日まで行われ、イベリコハムの専門知識を深める貴重な機会となりました。
イベリコハムの魅力を再発見
本マスタークラスは、日本で展開されているイベリコハムのプロモーションキャンペーン『Awaken your Iberian Sense!』の一環として組織されました。イベリコハムに特化した実践的なトレーニングでは、参加者全員が公式認定証を取得することができるため、技術を高める一助となります。
講義では、ASICIの副理事がイベリコハムの歴史や生産過程について詳しく講義し、参加者たちは「イベリア種の特性」や「デエサ(放牧地)の重要性」などについての深い理解を得ました。
理論と実技の両面を強化
特に、「マスターカッター」ズリマ・エステバンが行った実技セッションでは、イベリコハムの各部位について学ぶことができました。参加者は、カーニャ、ハレテ、バビージャ、マサ、プンタなどの部位を用いてスライス技術を習得しました。実技は、スライスの角度や厚みがイベリコハムの味わいに与える影響についての理解を深める絶好の機会でした。
また、「感覚分析」というユニークなセッションでは、視覚、嗅覚、触覚、味覚の四感を駆使してイベリコハムを楽しむ方法を学びました。参加者たちは、ハムの美しい霜降り模様や豊かな香り、滑らかな食感、そして口の中で広がる旨味を体感し、イベリコハムの全体像を新たな視点で認識しました。
多様な参加者からの反響
このマスタークラスには、約100名の食の愛好家や業界の専門家が参加しました。参加者からは、「イベリコハムの奥深さを知る貴重な体験だった」「これまで知らなかった歴史や製造工程に感銘を受けた」といった前向きな感想が多く寄せられました。また、日本生ハム協会との共同で行われた二日間の講習会には、レストラン関係者やシェフ、ソムリエを中心に約40名が参加し、日常的な食文化の中での生ハムの位置づけについて意見が交わされました。
将来への期待
ASICIは、今後もイベリコハムの文化的価値を広めるための活動を予定しており、日本市場においても積極的なプロモーションを展開する意向を示しています。2025年以降も継続的にこのマスタークラスを実施し、日本人にイベリコハムの魅力を届けていく計画です。今後も、このハムのさらなる普及と理解が進むことが期待されます。
イベリコハムの世界を知る第一歩
イベリコハムは、単なる食品を超えた特別な体験を提供します。ユニークな製造方法と伝統を持つこの製品を通じて、食文化の豊かさを再確認する機会が提供されていることは、参加者全員にとって貴重な経験となったことでしょう。今後も多くの人々にこの素晴らしい食文化が広がることを願っています。