カフェ「無題」の挑戦
2025-06-13 09:48:04

盛岡に誕生した新たな実験場、カフェ「無題」が魅せる異彩の共生社会

盛岡に新たな風を吹き込むカフェ「無題」



今年の3月、岩手県盛岡市の百貨店「パルクアベニュー・カワトク」の1階に、株式会社ヘラルボニーが旗艦店『HERALBONY ISAI PARK』をオープンしました。この中には、ギャラリーやストアに加え、実験的なカフェ&ダイニングバー『無題』が併設されています。ヘラルボニーは「誰もが異彩を放つ社会」を目指し、障害の有無に関わらず、ありのままを受け入れる公園のような場所を提供しています。

カフェ「無題」の特徴



カフェ「無題」では、岩手県滝沢市の福祉事業所「いわてひだまり農園」と連携し、現在5名のキャストが働いています。彼らは、従来の就労支援を超え、自らの役割を持ちながら共に空間を作り出すことで、来場者もその一部を体験できるようになっています。生活と働きが交差するこの実験場では、障害を持つキャストたちが、笑顔での接客や心温まるサービスを提供しています。

社会との接点を作る



障害のある方にとって「働く」機会は過去には保護や訓練に留まることが多かったのですが、カフェ「無題」ではその枠を超えた新しい価値が生まれています。推定67万人の障害者雇用が進んでいる現状でも、企業の法定雇用率は未だに2.5%に達していないため、このような新しい働き方を通じて社会との接点を生むことが求められています。ヘラルボニーは、表現すること、存在そのものを価値に変えることを大切にし、盛岡に多様な人々が交わりゆく社会を作り出そうとしています。

お客様の反応



実際にカフェを訪れたお客様の声を聞くと、「丁寧に対応してくれて心温まる時間を過ごした」との感想が寄せられています。また、接客を行うキャストたちの存在によって、お客様同士の交流も生まれ、地域の人々の気持ちが豊かになっていることがわかります。あるお客様は、別のキャストと感じた「ふとしたやりとり」がきっかけで再訪を決意するなど、カフェがもたらす小さな感動が日常に根付いているのです。

カフェ「無題」の取り組みと未来のビジョン



カフェ「無題」は、日常的な空間で人と人との関係が自然に交わる場として、障害を持つ方が普通に働く光景を作り出そうとしています。現在のメニューには南インド風のやさしいカレーや、地元産の椿茶など、体に優しい食材を使ったものが並んでいます。また、定期的に行われるマルシェイベント『ISAI MARCHE PARK』も、地域に根ざす文化を発信し、地元の人々に刺激を与える場となっています。

カフェ「無題」は、単なる飲食の場を超えて、共生のあり方を問う場所でもあります。ここでは、それぞれの存在が互いに影響し合い、新しい価値観が生まれることでしょう。ヘラルボニーは、これらの取り組みを通じて「共に働く」社会を育てていくという使命を持ち続け、未来へと歩んでいきます。

カフェの詳細情報



  • - 店舗名: HERALBONY ISAI PARK Café&Dining&Bar「無題」
  • - 住所: 岩手県盛岡市菜園1-10-1 パルクアベニュー・カワトク1階
  • - 営業時間: カフェ 10:00〜19:00 / キャストの勤務時間 平日 11:00〜15:00
  • - 公式サイト: ISAI PARK

このカフェで新たな食の体験と共生の力を感じてみてはいかがでしょうか。盛岡の中心で生まれる新しい物語に、ぜひご注目ください。


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会社情報

会社名
株式会社ヘラルボニー
住所
岩手県盛岡市開運橋通2-38HOMEDELUXビル4F HERALBONY
電話番号

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