たねやグループがinvox炭素会計を導入
滋賀県近江八幡市に本社を置くたねやグループが、東京都新宿区の株式会社invoxが提供する「invox炭素会計」を導入しました。この取り組みによって、同グループはCO2排出量の算定にかかるコストを削減し、実質的に0円に抑えつつ、既存の運用と算定精度を維持できる環境を整えることに成功しました。
例えば、お菓子の原材料は全て自然の恵みから作られているため、気候危機が進行する中での持続可能な原材料の調達は極めて重要です。企業が美味しいお菓子を提供し続けるためには、自然環境を守る取り組みが欠かせません。こうした背景から、たねやグループは5年以上前からCO2排出量の算定に取り組み、他社のサービスを利用していましたが、コスト面での悩みが多くありました。これにより、毎年約100万円もの算定費用が発生していました。
燃費が最適化される
invox炭素会計への切り替えは、DX推進室が主導したIT化の一環です。このシステムは、他のinvox製品と同様に直感的な操作が可能で、経理部門での導入がスムーズに進みました。invox炭素会計は、追加費用がかからない点が大きな魅力であり、これによって算定コストを完全に0円にすることができ、持続可能な運用体制が実現しました。
システム移行時には専門のサポートを依頼し、初期設定でも多くの手間をかけることなく運用を開始できました。現在も無償サポートを活用しながら問題なく運用を続けています。
CO2排出量の可視化と今後の課題
invox炭素会計の導入により、これまでと同様にCO2排出量の可視化が行えるようになりました。データを月次で確認することで、季節ごとの排出量の増減や影響を把握しやすくなりました。ただし、運用を進める中で、さらなる活用に向けた課題も浮かび上がっています。現状は会計データを基に算定を行っていますが、より具体的な施策に結びつけるためには詳細かつ具体的なデータに基づく算定が求められています。
食品製造業の特性上、たねやグループのスコープ3の割合が大きく、これに対する調達の見直しが排出量削減に向けて重要です。しかし、現在の排出量算定では、一般的に平均値が用いられるため、実際の農家ごとの差異が反映されにくいという問題があります。したがって、サプライヤーごとの一次データが必要不可欠です。
脱炭素経営への展開
企業は自然の恩恵を受けてものづくりを行う責任があり、環境負荷の軽減は急務です。脱炭素経営は単なるリスク低減策ではなく、ブランド価値向上や新しい市場機会の創出に寄与します。たねやグループは、事業運営においても環境負荷を意識し、データ活用の最適化を進めることで、持続可能な社会への一歩を踏み出しています。
したがって、今後はあらゆる面での環境負荷を軽減し、企業価値向上に寄与する取り組みが期待されます。
たねやグループについて
たねやグループは1872年に創業し、滋賀県近江八幡市に本社を置く菓子製造販売企業です。和菓子ブランド「たねや」と、洋菓子ブランド「クラブハリエ」を展開しており、また農業生産法人「キャンディーファーム」を持つなど、地域に根ざした事業運営を行っています。今後も自然環境を守りながら、美味しいお菓子を提供し続けることを目指しています。