FCEとチェンジホールディングスの提携による新たな成長戦略
概要
2025年4月に、株式会社FCE(東京都新宿区、代表取締役社長:石川淳悦)と株式会社チェンジホールディングス(東京都港区、代表取締役社長:福留大士)が、M&Aプロセスアウトソーシング(MPO)に関するコンサルティング契約を締結しました。この提携は、両社の戦略的成長を促進する重要なステップとなります。
契約の背景
FCEは、最近のDX推進事業の拡大と教育研修事業の成長を背景に、さらなる成長を目指してM&Aを戦略的に活用しています。特に、2023年6月には株式会社KMT研究所の事業を譲受し、「ロボパットDX」の商品力を強化。2024年1月には株式会社日本コスモトピアを完全子会社化するなど、積極的な戦略を採用しています。
このような経緯から、FCEはM&Aを展開するために、専門のコンサルティング契約を結ぶ必要性を感じ、チェンジホールディングスとの提携に至りました。M&Aの実行力を高め、社内の財務戦略を更に強化する狙いがあります。
契約の具体的な支援内容
契約のもとで、FCEはチェンジホールディングスから以下の支援を受けることになります。
- - 中長期戦略に基づくM&A戦略の設計
- - 候補企業の選定およびそのシナジー評価
- - PMI(M&A成立後の統合プロセス)に関する方針の策定
- - 定期的なミーティングを通じた伴走型支援
また、この契約の成功に向けて、チェンジホールディングスのパートナー企業である株式会社Arinosと協力し、専門的なコンサルタントチームを結成します。
この契約による期待される影響
この提携は、2024年12月にチェンジホールディングスがM&A仲介会社の株式会社fundbookを完全子会社化したことを受けた重要な動きです。この成長戦略により、チェンジホールディングスはデジタル技術とDX支援の知見を活かし、さらにM&Aプロセスアウトソーシングの機能を強化しています。
特に、チェンジホールディングスは過去にも数多くのM&Aを通じて顕著な成長を遂げ、売上を15億円から450億円に引き上げた実績も持っています。この豊富な経験により、FCEはその戦略性と実行力を活かして、M&Aプロセスを円滑に進めることができるでしょう。
目指す成果
FCEは、この提携によってM&A手法やプロセスの確立を目指し、新たな領域への取り組みや既存事業とのシナジー創出を促進することが期待されます。さらに、社内の経営人材の育成にも継続的に取り組み、中長期的には企業価値の向上を図る計画です。
MPO(M&Aプロセスアウトソーシング)とは
ここで言うM&Aプロセスアウトソーシングとは、M&Aの構想段階からPMIに至るまでの全プロセスを専門家と協力して進行する外部支援スキームを指します。これにより、初期の戦略設計から実行後の統合支援に至るまで、実行性の高いM&Aを推進することが可能になります。
このように、FCEとチェンジホールディングスの連携は今後の成長に大きく寄与することでしょう。新たなビジネス展開に期待が高まります。