犬の皮膚トラブル改善
2025-04-08 10:37:43

犬の皮膚トラブル改善に向けた手作り食の効果を検証

犬の皮膚トラブル改善に向けた手作り食の効果を検証



犬の皮膚疾患は、外的および内的な要因による影響で発生することが多く、欧米の獣医療機関によれば、犬の皮膚病の診療が全症例の20~75%を占めると言われています。こうした背景を受けて、株式会社バイオフィリアはどうぶつ健康科学研究所の小沼守先生と共同で、犬の皮膚症状の改善に寄与する食事に関する研究を行いました。この研究の結果、スキンケアのための手作り食が皮膚症状の改善に寄与する可能性が示唆されています。

研究の背景と理由


陸上動物である犬もまた、皮膚疾患に悩まされることが少なくありません。アレルギーや感染症、生活環境の影響など、原因はさまざまです。特に、日本では犬の皮膚疾患が非常に多く見られることから、食事管理が重要であるとされています。一般的にはドッグフードや療法食が使用されますが、最近では食物アレルギーを抱える犬が増える中で、手作り食が注目されているのです。

手作り食には、低アレルギーの素材を使用したり、必須脂肪酸のバランスを考えたり、プロバイオティクスを含むことで腸内環境の向上が期待できます。これが結果的に免疫機能の維持や抗アレルギー効果を発揮するため、手作り食の選択肢が増えています。バイオフィリア社と小沼先生は、これらの理由から手作り食の実効性を検証するため、具体的な研究を始めました。

研究の詳細


研究には、一般家庭で飼われている皮膚症状のある犬3頭を対象としており、4週間にわたって手作り食の給与試験が実施されました。主な原材料には鹿肉、豚肉、サツマイモ、カボチャ、ニンジン、舞茸、ビーツ、ケール、真鯛オイル、ウコン粉末、寒天、ゴマ、フィッシュオイル、昆布、殺菌乳酸菌、ビタミン類、ミネラル類が含まれています。

その結果、実施した3例のうち2例で皮膚の痒みや症状の改善が見られ、さらに腸内細菌においては有用な酪酸産生菌の増加が確認されました。それに対して、炎症を促進する非有用菌は減少するという変化があり、腸内環境が改善されたことが伺えます。これらの結果は、皮膚症状における原材料の影響を示す重要なデータとなります。

小沼守先生の見解


小沼先生は、皮膚トラブルを抱える犬に対して、スキンケア用手作り食の利用が有効である可能性を強調しています。「腸内環境を変化させる素材を利用した手作り食が、食物アレルギーに関与する皮膚疾患と密接に関連していることが確認されました。このような食事が愛犬と飼い主様の喜びに繋がることを願っています」と述べています。

今後の展望


この研究の結果は、犬の皮膚トラブルの改善に向けた新たな選択肢を提供するものです。手作り食は、個々の犬に合った飲食管理が可能なため、より多くの犬に実践してもらえる可能性があります。今後もこの分野での研究が進むことで、犬の健康と幸せをサポートするさらなる方法が見出されていくことでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社バイオフィリア
住所
東京都新宿区西新宿3丁目7-30フロンティアグラン西新宿201
電話番号
03-5422-3057

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