徳島県鳴門市、教育系スタートアップ2社を認定し新たな挑戦を支援

鳴門市、新たな教育系スタートアップを認定

徳島県鳴門市が、地域のスタートアップを促進するために新たに「なるスタ」制度を活用し、教育系スタートアップである「Yui Connection株式会社」と「株式会社con-」の2社を認定しました。この取り組みは、鳴門市が「スタートアップが集まり育つまち」を目指し、地域のイノベーションを生み出すための重要なステップです。

スタートアップ支援制度「なるスタ」とは？

「なるスタ」とは、鳴門市が設立した応援スタートアップ制度で、新たに地域へ進出したスタートアップが直面する課題を市がサポートする取り組みです。この制度は、資金面や人脈、社会的信用など、スタートアップが抱えるさまざまな問題を解決するために設けられています。具体的には、設立初期の企業に対して、進出先として選ばれるような環境を整えることを目的としています。これにより、スタートアップが鳴門市に定着し、協力し合うことで地域経済の活性化を図ります。

Yui Connection株式会社の取り組み

Yui Connection株式会社は、教育現場での教員支援に特化したサービス「結‐EN」を展開しています。このサービスは、教員が見取った児童生徒の学校生活の様子を「教育ニーズ」として可視化し、一人ひとりに適した教育プランを提案するものです。この取り組みにより、教員は児童生徒の理解を深めることができ、より適切な教育を提供することが可能となります。

実際に、同社は昨年度、鳴門市での教育技術と子供に関連するイベント「NARUTO CONNECT Vol.1」にも登壇し、地域の小学校で実証実験を開始しました。このような実績が評価され、鳴門市での事業展開が決定したわけです。

株式会社con-の防災教育

一方、株式会社con-は、新聞記事と生成AIを活用した独自の防災教育プログラムを展開しています。この同社のプログラムでは、児童が過去の大地震に関する情報をAIと対話しながら学ぶことができ、地域に根ざした実践的な内容が魅力です。

今年度は、徳島県教育委員会の指定校である里浦小学校において、南海トラフ巨大地震についての授業を実施することが決定しました。これにより、地域の児童たちも実際の防災に役立つスキルを身につけることが期待されています。

今後の展望

鳴門市は、これらのスタートアップを通じて地域の教育の未来を構築し、さらなるイノベーションの創出を目指しています。鳴門市では、スタートアップに対して実証の場を提供し、様々な事業領域の提案を歓迎しています。新たなビジネスのアイデアをお持ちのスタートアップ関係者からの問い合わせを嵐のようにお待ちしております。実際に、鳴門市役所産業振興部商工政策課にご連絡いただければ、さらなる情報や支援をご案内差し上げます。