GMOグローバルサインが新たな「SSLサブスクリプション」を発表
GMOグローバルサイン株式会社が、2025年8月より新たなライセンスモデル「SSLサブスクリプション」を提供開始すると発表しました。このサービスは、企業が直面するSSLサーバ証明書の管理負荷を軽減し、より効率的に運用できることを目的としています。
新型「SSLサブスクリプション」って?
「SSLサブスクリプション」は、証明書の発行と、SAN(Subject Alternative Name)による差し替えを同一料金で無制限に行える新しいライセンスモデルです。従来のように証明書ごとに料金が発生するのではなく、あらかじめ契約したSANの枠内で証明書を発行することが可能になります。
背景にある市場のニーズ
最近、CABF(CA/Browser Forum)において、Apple社が提案した「SSLサーバ証明書の有効期間短縮化」が承認され、企業での証明書の運用に柔軟性が求められるようになりました。これに伴い、「SSLサブスクリプション」は、企業が頻繁に管理しなければならない証明書の発行・更新に対するニーズに応える形で生まれたともいえます。
SSLサブスクリプションのメリット
1. 事務手続きの簡素化
従来、SSL証明書を発行する際に毎回必要だった事務手続きを削減し、最大3年に1度で済むようになります。さらに、契約内であればSANの差し替えも無制限に行えるため、FQDNの変更時における運用上の負担を軽減できます。
2. 無駄のない証明書の運用
有効期限切れやキャンセルとなった証明書の枠は自動で復元され、他のFQDNに再割り当てが可能なため、資源を無駄にせず最大限に活用することができます。これにより、企業はコストを抑え、効率的な運用が可能となります。
3. セキュリティリスクの軽減
SSLサーバ証明書を、追加費用なしで各サーバに対して個別に発行できるため、キーの使い回しを避けることができ、より安全に運用することができます。これにより、セキュリティリスクも軽減されることでしょう。
GMOグローバルサインとは
GMOグローバルサインは、1996年にベルギーで設立され、信頼性の高い認証局として知られています。現在は、日本国内における電子証明書シェア1位を誇り、グローバルに展開しています。これまでに累計発行数は3,800万枚を超え、政府や大企業向けに高いセキュリティ技術を提供しています。
業界のリーダーとしての役割
GMOグローバルサインは、デジタル社会の安全を支えるために、電子認証やクラウドインフラに関連する様々なサービスを展開しています。また、国際的なセキュリティ基準の策定にも積極的に関与し、業界内でのリーダーシップを発揮しています。これにより、企業やユーザーにとっての信頼性が向上しています。
まとめ
GMOグローバルサインの「SSLサブスクリプション」は、効率的かつ安全なSSL証明書の運用を実現するために設計された革新的なサービスです。今後のデジタル社会において、ますます重要度を増すSSL証明書の管理において、多くの企業がこのサービスを利用することが期待されます。