生成AIが実現した補助金申請の新境地
2025年7月24日、補助金コネクト株式会社が新機能「AI適格性診断」をリリースしました。この機能は、特定の補助金申請要件に対して自社が適合しているかを、最短30秒でセルフチェックすることができます。近年、中小企業の経営者の多くが、資金調達のための補助金申請に苦労しています。全国で年間1万件以上の補助金が公募されている中、求める情報を探すだけでも大変です。しかも、自社の条件がその補助金に合致しているか確認する作業はさらに手間がかかります。
開発の背景
補助金コネクトは、特に中小企業の経営者やバックオフィス担当者が日常業務に追われる中で、細かい条文や専門用語の理解に時間をかけられないことに着目しました。昨年12月には「AI補助金診断」を導入し、続いて今年5月には「AIエージェント」を実装しました。そして今回、「要件チェックの自動化」という新たな壁に挑みました。
AI適格性診断の特徴
この診断サービスは、業種や所在地、事業内容などを入力することで、指定の補助金に対する適格性を瞬時に評価します。特定の補助金について診断結果が得られ、結果はメールで送信されます。
全国のほとんどの補助金が対象であり、国や地方自治体によるものを含んでいます。執筆時点で約1.6万件の制度が用意されています。
診断結果は、A(高い適格性)からC(低い適格性)までの3段階で提示されます。
各診断結果に至るまでの理由を明確に文章で示し、追加の理解を助けます。
判断に使用した公式の補助金ホームページのURLを提供し、透明性を確保します。
このサービスは、補助金コネクトの制度検索画面からアクセス可能です。また、実際の出力例も用意されており、ユーザーがどのように結果を受け取るかイメージしやすくなっています。
注意事項
ただし、AIによる診断結果が必ずしも正確であるとは限りません。特に、公式サイトに適切な情報が掲載されていない場合や、ユーザーから必要な情報が不足している場合は、誤診の可能性があります。この機能は補助金の適合度を概算で確認するための簡易的なツールとして活用し、具体的な申請手続きにおいて疑問点が生じた場合は、必ず公的な窓口や専門家に相談することをお勧めします。
補助金コネクトの使命
補助金コネクトは、補助金や助成金といった公的支援制度を「探す」「理解する」「申請する」「受け取る」ための一連のプロセスを支援するためのプラットフォームです。テクノロジーと専門家の力を活用して、経営者の資金調達に伴う負担を減らし、日本の中小企業のイノベーションを促進するための活動を展開しています。AIによる自動収集機能や診断ツールなど最新の技術を駆使し、幅広いサービスを提供しています。
会社概要
チームは東京都渋谷区神宮前に本社を構え、代表取締役は岩井康一氏。詳しい情報は公式サイトを是非ご覧ください。
補助金コネクト。