HORIBAグループ、中東市場に進出
株式会社堀場製作所(HORIBA)は、アラブ首長国連邦(UAE)を中東のビジネスハブとして位置付け、2026年2月13日に現地法人「HORIBA Middle East Limited」を設立しました。これに続き、地域におけるビジネスの加速のため、代理販売を行っていた「FANDA Scientific Equipment Trading LLC」を5月29日に買収することで合意しました。
この新たな法人設立及び買収によって、HORIBAはUAEにおける事業基盤を強固にし、環境やエネルギー分野における分析・計測ニーズに応えることを目指します。特に、UAEの脱炭素化に向けた政策に対応し、エネルギートランジションの分野に本格的に参入することが期待されています。
脱炭素化とエネルギートランジション
UAEは、豊富な石油・天然ガス資源を持ちながら、近年は環境政策の強化に取り組んでいます。エネルギー分野での脱炭素化に向けた取り組みが進んでおり、コスト効率の良いクリーンエネルギー技術の需要が高まっています。この流れに乗り、HORIBAは中東ビジネスを拡大し、2025年度の売上高13億円から2030年までに30億円を目指します。
現地法人の特徴と役割
「ホリバ・ミドルイースト社」は、エネルギー地域であるアブダビの先進都市マスダールシティに拠点を構えます。この立地を活かし、石油精製プロセスの分析、大気汚染モニタリング、CCUS(CO₂回収・利用・貯留)など、脱炭素関連の研究に必要な分析・計測ソリューションを提供します。これにより、さらなるビジネス機会を創出し、現地アカデミアや政府プロジェクトへの参画も目指します。
FANDA社の買収で強化される顧客ネットワーク
FANDA社は、UAEとオマーンでHORIBA製品の代理販売を行っており、その顧客ネットワークを活かすことができます。今後は、現地での実績と人材を取り込み、脱炭素関連ビジネスの提案機会を増やします。これは、HORIBAの今後の中東市場での成長において重要なステップとなるでしょう。
脱炭素ソリューションの未来
UAEにおけるライフスタイルの変化に伴い、エネルギー・環境への注目が高まっています。この市場のニーズに応じたソリューションを現地のお客さまと共に創出し、グローバルなビジネス展開を図ることが求められています。HORIBAの取り組みは、その先駆けとして位置付けられ、将来的には北アフリカや中東全域へのブランチ展開も視野に入れられています。
UAE市場への本格参入は、HORIBAにとって大きな変革の一歩であり、今後の展開がますます楽しみです。堀場製作所は、現地法人と連携し、新技術の開発を通して持続可能な社会づくりに寄与していくことでしょう。
会社概要
- - FANDA社: 2021年設立、UAEにおいてHORIBA製品の代理販売を行っている。
- - ホリバ・ミドルイースト社: 2026年設立、分析・計測装置の販売およびサービスを提供すると期待されています。
この新たな取り組みが、HORIBAグループを中東市場で強力なプレイヤーにする可能性を秘めています。