JEPLANと田中貴金属、脱炭素社会を目指す提携発表
株式会社JEPLANと田中貴金属グループが、脱炭素・循環型社会の実現に向けて新たな事業提携を結びました。この協力関係は、貴金属の回収プロセスにおけるCO₂排出削減と、有機物の再資源化を達成することを目的としています。両社は、各々の専門分野を生かし、持続可能な未来を創造するために力を合わせることに合意しました。
循環型社会に向けた両社の取り組み
JEPLANは2007年に設立以来、プラスチックのリサイクルに特化した技術を開発してきました。その中核技術であるケミカルリサイクルは、PETボトルやポリエステル繊維を対象にしており、廃棄物を新たな資源として再利用することに成功しています。これにより、新たな地下資源の採掘を抑え、地球環境の保護に寄与しています。
一方、田中貴金属は1885年に創業し、長い歴史の中で貴金属のリサイクルに関する専門知識と技術を培ってきました。同社は、顧客から依頼される貴金属リサイクルを遂行する中で、環境性能を向上させるために焼成処理を経て、貴金属を抽出してきました。しかし、このプロセスでは有機物を焼却する際にCO₂を排出するという課題がありました。
新たな貴金属回収プロセスとは
両社が提携することで、従来の焼成処理を見直し、ケミカルリサイクルを導入することを検討しています。このアプローチによって、貴金属回収時のCO₂排出量が従来の約10%に削減されると見込まれています。さらに、貴金属回収と同時にプラスチックの再生も行うことができ、循環型社会の実現に貢献できるでしょう。この新たな取り組みは、環境保護と経済活動の両立を目指す、大きな一歩となります。
両社のビジョン
田中貴金属は、創業以来リーディングカンパニーとして貴金属の持続可能な利用を促進してきました。その中で、CO₂の排出抑制やリサイクル技術の革新が求められる現代において、JEPLANとの提携は一層重要な役割を果たすでしょう。JEPLANもまた、「あらゆるものを循環させる」というビジョンを掲げ、リサイクルを通じて sustainableな社会に貢献しています。
今後、両社はそれぞれの技術を駆使して、持続可能な未来に向けたシナジーを最大限に引き出し、具体的な成果を上げていくことでしょう。この協力関係が、より良い環境のための取り組みに繋がることを期待しています。両社の専門性が両立することで、より良い未来への道筋が開かれるはずです。