ビームスと台東区、江戸文化を生かした商品開発支援に初参画

ビームスと台東区がタッグを組んで新商品開発

株式会社ビームスが、2025年放送予定の大河ドラマ『べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～』を契機とし、東京・台東区の地域事業者への商品開発支援に乗り出しました。これは、「BEAMS JAPAN」プロジェクトの一環で、同社のバイヤーのサポートを受けた8つの事業者によって、29種の新商品が生まれます。

この支援により、台東区内で厳選された事業者がビームスの専門的なアドバイスをもらい、江戸文化に根ざした商品を進化させることが期待されています。この取り組みは、東京23区の自治体としては初めての試みであり、台東区の文化や魅力を全国へ発信する新たな機会ともなるでしょう。

注目の新商品と販売イベント

開発された商品は、江戸時代の伝統や蔦屋重三郎にインスパイアされたものが多く、多様なアイテムが揃っています。例えば、つまみ細工のアクセサリーや、日本の風味を生かしたグラノーラ、和モダンなレザーアイテムなどが含まれています。

これらの新商品は、2024年12月18日から2025年1月7日までの期間限定イベント「台東屋〜TAITO-KU STAND〜」で先行販売され、その後、2025年2月1日からは台東区の「たいとう江戸もの市（お土産館）」にて展開される予定です。

地域貢献の背景と意義

台東区は、観光名所としての側面を持っている一方、伝統工芸や下町情緒が豊かな地域です。今回のプロジェクトは、地元の事業者にとってもビジネスチャンスとなり、江戸文化を通じた商品開発が進むことで、地域の活性化に繋がることが期待されています。

台東区の担当者も、「このプロジェクトを通じて地域の産業が元気になり、さらには多くの人々に台東区の魅力を届けたい」と語っています。ビームスのバイヤーたちも、実際に地域を訪れ、多種多様な商品が生まれる過程を実感し、この取り組みが台東区と江戸文化の新たな魅力を引き出すと信じています。

参加事業者とその商品紹介

各事業者は、自らの持つ技術や素材を活かして、ユニークな商品を開発しています。例えば、つまみ細工の葵会は、江戸時代からの技術を使ったアクセサリーを作り、and/or（アンドオア）は和の要素を取り入れた健康志向のグラノーラを提供しています。また、ベルハウスは、江戸時代のキャラクターを基にしたグッズを生み出しています。

これらの商品は、伝統を尊重しながらも新たな視点で進化しており、一口に江戸文化と言っても幅広い表現があることを感じさせるものばかりです。