未来に架ける橋、ブックバトンプロジェクト
旅先での思い出とともに本を寄付することで、未来へとつなげる意義深いプロジェクトが、芝パークホテルで行われています。ホテルは今年も「ブックバトンプロジェクト」に参加し、寄贈された本を活用して、国内外の子どもたちの教育支援に貢献する取り組みを拡大しました。
このプロジェクトは、寄贈された本を利用して「ブックツリー」を館内に展示し、その後販売して得られた収益を、認定NPO法人ルーム・トゥ・リード・ジャパンへ寄付する仕組みです。ルーム・トゥ・リードは、世界の低所得地域にいる子どもたちに教育の機会を提供することを目指しており、これまでに28カ国で5,000万人以上の子どもたちに恩恵をもたらしています。
収益の使い道
寄付された本は、最初に館内で美しく飾られた「ブックツリー」として展示され、その後販売されます。昨年の寄付金額は118,333円で、なんと約788冊の児童書が現地で届けられる計算になります。このような活動が実現可能なのは、旅先で本を手放したいと考える旅行者や、お手元にある読み終えた本をどこかで役立てたいと望む地元の方々の協力によるものです。
紹介したプロジェクトの対象となる本は、ISBN(13桁のコード)が付いているものに限られており、1冊から気軽に寄付が可能です。「寄付する本が少なくても大丈夫ですか?」という問いには、もちろん大歓迎と答えています。かつての旅の記憶が新たな子どもたちの夢を広げる手助けとなるのは、何とも素晴らしいことです。
プロジェクトが拡大した理由
今年から寄付募集期間は6月10日からスタートし、11月14日まで延長されました。特に海外からの旅行者にとっては、旅の締めくくりとして本を寄付する機会が増えるのは嬉しい変化です。以前から、「寄付を通じて旅の思い出を形にしたい」との声が多かったため、通年での寄付を受け付ける仕組みを整えました。これにより、お客様がより本を有効に活用できることが期待されています。
ご寄付は、ホテルの1階に設置された回収ボックスへの持ち込みや、郵送でも受け付けています。自宅に眠ったままの本があれば、ぜひこの機会に寄付を検討してみてください。特に、外出が難しい方でも郵送で貢献できる機会があるのは、魅力的なポイントです。
芝パークホテルの取り組み
芝パークホテルは、1948年の創業以来、外国貿易使節団向けのホテルとして歴史を紡いできました。館内には、銀座蔦屋書店が厳選した約1,500冊の書籍を揃え、本好きには堪えられない空間となっています。また、和洋中の料理を楽しめるレストランや、多目的な宴会場も整備されており、安心してご利用いただける環境が整えられています。
ブックバトンプロジェクトを通じ、ホテルとして社会貢献にも取り組んでいる芝パークホテルは、本を通じた新たなコミュニティを築いていくことに力を入れています。宿泊客として利用するだけでなく、このプロジェクトに参加し、未来の子どもたちに夢を届ける一助となることができるのです。来年も多くの方々が、このプロジェクトに賛同し共に取り組んでいくことが期待されます。
まとめ
このような宿泊施設での取り組みを通じて、私たちも日常の中でできる小さなアクションが、世界を変える大きな一歩につながることを感じることができます。芝パークホテルのブックバトンプロジェクトに参加し、あなたの一冊が未来にどんな影響を与えるのか、一緒に考えてみませんか?