株式会社YStory、米国での更年期AIモデル開発に乗り出す!
デジタルヘルススタートアップである株式会社YStoryが、米国の健康市場に向けた画期的な一歩を踏み出しました。この新たな挑戦は、日本貿易振興機構(ジェトロ)が主催する「HealthTech Gateway “AI Medical in the US”」プログラムに採択されたことから始まります。本プログラムは、世界的に著名な医療機関であるMayo Clinic Platformとの連携を通じて実施され、YStoryは更年期ケアに特化したAIモデルの開発を目指しています。
プログラムの内容
YStoryをはじめとする5社が選ばれたこのプログラムでは、Mayo Clinic Platformが所有する数百万人分の非識別化医療データにアクセスできます。これにより、AIモデルの開発とその検証が可能となります。また、専門家による1対1のメンタリングや臨床チームからのフィードバック、さらに米国市場への進出に向けたピッチイベントへの参加など、多岐にわたるサポートが提供されます。
これにより、YStoryは、米国市場における患者の特性や医療規制、保険制度などの情報を活用し、AIアルゴリズムの開発を加速させていく考えです。また、国内市場とは異なる環境において、事業開発の次のステージへと進化させるチャンスともなります。
YStoryのビジョン
YStoryは、AI技術とメディカルサイエンスを駆使して、全世界の女性が抱える健康問題に取り組むことを使命としています。これまで、同社は独自の更年期ヘルスケアアプリ「JoyHer」を通して、パーソナライズされたケアティップスを提供してきました。今後は、更年期に関する啓発、診断、治療を一元的に提供するプラットフォームの構築を目指しています。
アクセラレーションプログラムの重要性
「HealthTech Gateway “AI Medical in the US”」プログラムは、米国市場への参入に最適な支援を提供すると同時に、日本企業の海外展開を後押しする重要な取り組みです。このプログラムは、日本のイノベーションを推進し、医療分野における新しいビジネスモデルの確立を目指しています。
2024年10月にスタートしたPhase 1においては、米国ヘルスケア市場に関する知識の学習と戦略の策定が行われました。また、Mayo Clinicに訪問することで、現地での貴重なコネクション形成も実現しました。
Phase 2では、2025年1月から30週間にわたるプログラムが展開され、Mayo Clinic Platformが提供する医療データプラットフォームへのアクセスが許可されます。そして、専門家からの直接的なメンタリングも受けることができ、2025年4月には米国ミネソタ州でのDemo Dayイベントに参加し、投資家とのネットワーキング機会も設けられています。
まとめ
これからのYStoryには、さらなる成長の可能性が広がっています。米国市場でのさらなる成功に向けた道筋が整いつつある今、彼らの取り組みがどのような成果を遂げるのか、今後の展開に期待が寄せられています。女性の健康に特化したこのフェムテックスタートアップの挑戦から目が離せません。