影広達彦氏が意匠制度小委員会に加入し新たな挑戦へ
日本デジタル空間経済連盟(JDSEF)の理事である影広達彦氏が、このたび特許庁の産業構造審議会知的財産分科会の意匠制度小委員会に委員として就任しました。影広氏は、株式会社日立製作所にてデジタルサービス研究統括本部の先端AIイノベーションセンタで主管研究長として活躍しており、彼の専門知識や経験がこの重要な役割に生かされることが期待されています。
意匠制度小委員会の役割
意匠制度小委員会は、経済産業省設置法に基づいて設置された産業構造審議会の下部組織の一つで、意匠制度に関連する政策や法律の見直し、改善提案を行う重要な役割を担っています。特に現代の意匠制度においては、新規性喪失の例外適用手続についての議論が行われており、重要なテーマとして「仮想空間におけるデザイン」や「生成AI技術に基づく意匠制度への対応」が挙げられます。
影広氏の専門分野と合致しているこれらのテーマにより、今後の議論において非常に重要な貢献が期待されます。今回の就任に際して、影広氏は「意匠制度の改善と発展に寄与できる機会を与えられたことを誇りに思います」と述べています。
影広達彦氏のプロフィール
影広達彦氏は1994年に日立製作所に入社し、以降多くの研究開発プロジェクトに携わってきました。2005年にはUniversity of Surreyの客員研究員として活躍し、その後映像監視やメディア処理、ヒューマノイドロボットEMIEWの事業化に貢献しました。彼はまた、人工知能の領域でもリーダーとしての役割を果たし、2023年からは日本デジタル空間経済連盟の理事を務めています。
学業面では、筑波大学大学院の客員准教授や小樽商科大学の客員講師としても活動し、情報学会の副会長としても業界の発展に寄与しています。
今後の展望
影広氏が意匠制度小委員会に参加することで、デジタル空間における新たなデザインの評価方法や、生成AI技術の発展が意匠制度に与える影響についての議論が進むことが期待されます。特に、現在進行中のインダストリアルメタバースにおける研究開発において、影広氏の見識が重要な役割を果たすことでしょう。
このような新たな挑戦を通じて、今後の意匠制度がどのように進化していくのか、注目が集まります。日本デジタル空間経済連盟として、影広氏は意匠制度の未来を見据えた活動に貢献していくことでしょう。