「aid to」:荒川が生んだマイクロプラスチックアクセサリー
近年、環境問題がますます重要視されています。この流れの中で、荒川でのごみ問題を解決すべく活動を続けているNPO法人「荒川クリーンエイド・フォーラム」が、独自のプロジェクトとしてマイクロプラスチックを用いたアクセサリー「aid to(エイド トゥ)」を発表しました。この取り組みは、ただのアクセサリー作りではなく、環境意識を高めるための新しい試みでもあります。
荒川クリーンエイド・フォーラムの歴史
荒川クリーンエイド・フォーラムは、1994年から荒川の清掃活動に取り組んできました。25年以上にわたり、24万人以上が参加する大規模なプロジェクトを展開し、地域環境の改善に努めています。しかし、近年のCOVID-19の影響で、参加人数が減少し、清掃活動も縮小傾向にありました。この現状を踏まえ、「河川ごみ問題を新たな視点で伝えたい」という思いから「aid to」が生まれました。
マイクロプラスチックアクセサリーの特徴
「aid to」は、荒川で実際に採取したマイクロプラスチックを用いて作られたアクセサリーです。5mm以下の小さなプラスチックごみを、1粒ずつ丁寧に選別し、洗浄してから製作されます。アクセサリーは、特に荒川でよく見られる白や黒のレジンペレットを使用しており、一つ一つがユニークなデザインです。価格は3,300円(税込)で販売されています。
環境への意識を高めるために
「aid to」の真の目的は、環境問題を意識するきっかけを提供することです。環境に良い素材を使用しているわけではなく、「アップサイクル」や「エシカル」という言葉を積極的には使わないスタンスですが、日常生活の中で河川ごみ問題を考える重要性を感じてもらえるアイテムです。この取り組みは、過剰包装や使い捨て文化から新しい文化への変革への第一歩となることを目指しています。
私たちの小さな行動が集積されれば、大きな力となり、環境問題の解決に向けた一歩となります。将来的には、海洋や河川におけるごみ問題が解決され、こうしたアクセサリー自体が不要になることが理想です。
資金と支援の背景
このプロジェクトは、HSBCグループ及び大塚商会の支援を受けて進行しています。資金面の支援が、活動を支える重要な要素となっており、さらなる活動の拡充を可能にしています。
まとめ
荒川クリーンエイド・フォーラムが手がける「aid to」は、マイクロプラスチックを用いた個性的で意味のあるアクセサリーです。このアイテムを通じて、みなさんが環境問題について考え、少しでも意識を持って行動してくれることを期待しています。私たち一人ひとりの努力が未来を変えていくのです。興味がある方は、ぜひ公式サイトを訪れ、このユニークなアクセサリーを手に取ってみてください。
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