ネパール山岳地帯の子供たちの未来を支える活動：住民と協働する地域総合開発

ネパール東部の山岳地帯では、世界最高峰のエベレストの観光収入が地域全体に波及しておらず、多くの村々は、水不足、農業生産力の低さ、収入の少なさといった問題を抱えています。特に子供たちは、劣悪な環境の学校に通うなど、困難な状況に置かれています。

そんな中、公益財団法人国際開発救援財団（FIDR）は2022年3月から、ソルクンブ郡とオカルドゥンガ郡で地域総合開発に取り組んでいます。この取り組みは、農業、保健衛生、教育の3つの側面から、住民と協働して進められています。

FIDRの具体的な取り組み

FIDRは、住民と共に以下の活動を実施しています。

農業支援: ため池の建設により、乾季の水不足問題を解決し、年間を通じた農作物の生産を可能にしました。これにより、食糧自給率の向上に貢献しています。
保健衛生支援: 保健ポストへの医療資材の提供や、保健ボランティアの教育を通して、住民の健康増進を支援しています。身近な医療機関の機能強化は、緊急時の対応力向上にも繋がります。
教育支援: 老朽化した学校の修繕や、教具・備品の整備を通して、子どもたちが安心して学習できる環境づくりに取り組んでいます。質の高い教育環境は、未来への投資となります。

これらの活動は、全て住民との緊密な協力体制の下で行われています。単なる援助ではなく、住民自らが主体的に地域づくりに参加する仕組みづくりが、このプロジェクトの重要な柱となっています。

10月18日開催イベント：活動報告と現地スタッフとの交流

10月18日には、FIDRによる活動報告会が開催されます。イベントは、対面とオンラインの両方で参加可能です。

パート1（対面＆オンライン）: FIDRネパール事務所長の杉田真央氏による活動報告が行われます。ネパールでの地域開発の道のり、苦労、成果、住民との協働のあり方などが詳しく語られます。質疑応答の時間も設けられています。

パート2（対面限定）: 来日したネパール人スタッフ3名との交流会です。ネパールの文化、食、NGOスタッフとしての仕事について、参加者からの質問に答えてくれます。ネパールの伝統的な飲み物「チア」を楽しみながら、活気ある交流の場となる予定です。

このイベントは、ネパール山岳地帯の現状を理解し、支援活動への理解を深める絶好の機会です。多くの方の参加をお待ちしております。

イベント詳細

日時: 2023年10月18日（水）18:30～20:00
会場: かがやきプラザ4F研修室2（東京都千代田区九段南1-6-10）／オンライン（Zoom）
参加費: 無料
定員: 会場40名／オンライン85名
お申込み: お申込みフォーム
* 申込締切: 10月17日（火）15:00