地域の絆を深める

地域の絆を深めるコミュニティナースとは

この度、島根県雲南市のCommunity Nurse Company株式会社の代表である矢田明子さんが「2019年度シチズン・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。この表彰式は1月30日に行われ、注目を集めました。

シチズン・オブ・ザ・イヤーは、地域社会に感動を与え、発展に寄与した市民や団体を顕彰する制度で、シチズン時計株式会社が1990年に設立したものです。矢田さんはこの賞を通じて、地域におけるコミュニティナースの重要性を訴えています。

コミュニティナースの役割

矢田さんが先導するコミュニティナースの取り組みは、少子高齢化や過疎化が進む地域社会において、広く人々をつなげる存在です。彼女たちは専門的な医療行為を行わず、地域住民の健康相談に乗ることで健康づくりをサポートし、病気の早期発見を促し、医療機関への橋渡しをする役割を果たしています。

「できる人ができるところで、できることをやる」という言葉が示すように、コミュニティナースの活動は柔軟で、地域のニーズに応じた多様なサービスを提供しています。病院へ行かずとも、気軽に相談できる人が身近にいることで、地域住民は安心感を得られます。

矢田明子さんの取り組み

矢田さんは10年以上前からこの活動に取り組み、地域の声を大切にしながら、コミュニティナースの育成と普及を行ってきました。彼女の活動は、地域の人々と共に「日々の嬉しいや楽しい」を共創し、心と身体の健康を実現することに焦点を当てています。

受賞式では、矢田さんが感謝の意を示し、地域の人々とのつながりが自身の活動の支えであることを語りました。また、取り組みに参加することで生まれる地域の活力が、病気の予防にも結びつくことを強調しました。