エナリスが国連の国際イニシアティブ「24/7 CFE Compact」に加盟
株式会社エナリスは、脱炭素社会の実現に向けた新たな一歩を踏み出しました。東京都千代田区に本社を置く同社は、国際的に有名な「24/7 Carbon Free Energy Compact」(以下、24/7 CFE Compact)に加盟したことを発表しました。この国際イニシアティブは、持続可能なエネルギー供給を追求する重要なプラットフォームであり、エナリスはその一員としてグローバルな脱炭素の動きに貢献していく決意を示しています。
24/7 CFE Compactの概要
「24/7 CFE」は、1年365日、常にCO2排出量ゼロの再生可能エネルギーを使用することを目的とした概念です。この取り組みは、環境証書などの間接的な方法に依存するのではなく、24時間いつでもカーボンフリーの電力を直接利用することを求めています。2018年に米国のGoogleが提唱し、その後国連が主導する形で2021年に設立され、多くの企業や団体が加盟している国際的なイニシアティブです。
24/7 CFE Compactの加盟企業は、カーボンフリー電力の調達において以下の五つの基本方針に沿って活動します。
1.
カーボンフリー電力の厳格な同時同量(Time-matched procurement)
2.
同一系統内でのカーボンフリー電力の調達(Local procurement)
3.
技術包括性(Technology-inclusive)
4.
新しい発電の実現(Enable New Generation)
5.
電力システムへの影響最大化(Maximize System Impact)
これらの方針は、全ての加盟企業が目指すべき具体的な目標として設定されており、エナリスもこれらの基準を基に今後の取り組みを進めます。
エナリスの取り組み
エナリスは、その事業の中で最新のデジタル技術を導入し、カーボンニュートラルなソリューションを開発してきました。特にブロックチェーン技術を活用した電力と環境価値のトラッキングが注目されています。2023年9月には、家庭で自家消費された電力の環境価値を顕在化させ、Jクレジット化を実現しました。これにより、消費者は自らが使用するエネルギーの環境への影響を明確に把握することができるようになりました。
また、エナリスはAIやIoTを駆使し、需要予測や再生可能エネルギーの発電量予測、分散電源管理の分野でも積極的に取り組んでいます。これによりエネルギーの最適化を図り、環境への影響を最小限に抑える努力を続けています。
今後の展望
エナリスは、24/7 CFE Compactに参加する企業や団体とのネットワークを通じて、さらなる高度なソリューションの開発を目指します。脱炭素の動きが加速する中で、同社の技術力と提案力がますます重要になることは間違いありません。
脱炭素社会の実現は、今や企業の使命であるだけでなく、私たち全員が共に目指すべき未来の姿です。エナリスはその先頭に立ち、持続可能なエネルギーの利用を推進し続けます。エナリスの約20年間にわたる経験をもとに、さらなる進化を遂げることを期待しています。